魂の視点から考える「安楽死と尊厳死」 ~「自殺」との関係性も含め~ 

『 こちらこそ、ありがとう

  最後に、こんなに見守られるなんて、想定外、ほんと。 』

 

そして、お姉さんが「ごめんね。楽になれるね。」と続けた言葉に対し、ミナさんは、薄れゆく意識の中で、

 

『 そんなに、体は辛くなかったよ。

  病院に、いつも来てくれたから。

  すごく、幸せだった 』

 

と、最後にお答えになられて、今回の生涯の幕を、自らで下ろされました。
そして、日本では「安楽死」は認められていない為、ご遺体は日本に帰らせてあげる事はせずに、スイスで火葬し、ご遺灰はスイスの川に受け入れて頂いたとの事でした。

 

このように、本当の「人の死の場面」をTVで放映する事に対し、様々なご意見やご感想をお持ちになろうかとも思いますが、最初に私がコメント致しましたように、「人の「生死」というものが、突き詰めて言えば、「人間」という存在そのものが、どこか「無機質」のように扱われ始めている傾向があり」という所から、

 

この番組を・・・

最後まで見る事が出来ない人も・・・

(もしかしたら)いらっしゃるかもしれない・・・

 

との印象や感想を、私は正直に言って、持ちました
これは、この番組内容への非難や否定ではなく、逆に、近頃では、小さいお子さんなどに、例えば、ご祖父母さんなどの臨終に立ち会わせてしまうと、衝撃が大きくショックを受けてトラウマになってしまうのでは?などのように、これも過剰に「死」から目を背け、ひたすらに「死」を排除しようとする姿勢とも繋がっているようにも感じます。

そのような観点からの私のコメントでありますのと、人それぞれにより、子どもさんであろうと、大人であろうと、様々な受け止め方や、心の整理の仕方などがございますので、私は臨終に立ち会わせるべき、などと申している訳では決してございません。
あくまで、それぞれお一人お一人が判断するのが大切です

そして、ミナさんが最後に発した、「そんなに、体は辛くなかったよ。」との言葉に、