魂の視点から考える「安楽死と尊厳死」 ~「自殺」との関係性も含め~ 

では、今回はNHKスペシャル「彼女は安楽死を選んだ」という番組を元に進めて参りますが、あくまで今の所の私の「表現活動」として、この番組を私なりに整理や再構成してお届けして参りますのと、この番組内で行われたインタビューという当事者の方々の「肉声」を出来うる限りご紹介もして参ります。

 

では、「安楽死」と「尊厳死」との違いなどは、後ほど、この番組内で紹介されていた定義なども含めてご紹介して参りますが、まず、最初に、今回のテーマに魂の視点を当てはめると、どのような捉え方や方向性になるのかを、最初にお伝え致します。
それは、

 

(あくまで)魂の視点における捉え方としては・・・

「自殺」であろうと・・・

「安楽死」であろうと・・・

 

「死」を遂げる為の・・・

「方法」の違いであって・・・

 

あらゆる「自殺」が同列に語る事が出来ないのと同様に・・・

「自殺」においても・・・

「安楽死」においても・・・

 

問われてくるのは・・・

「真の動機」・・・

 

という事になります。
また、ここで誤解の無きようにお伝え致しますが、「真の動機」が正しければ、「自殺」も「安楽死」も正当化されるのか?という、「短絡的な捉え方」は決してしないようにして下さい。

 

なお、魂の視点における「尊厳死」の捉え方においては、「寿命」とも言うべき、それまで(寿命まで)の人生を生き抜くという姿勢(人生の質)に役立て、資するものとして捉えられますので、そこには様々な「選択肢」が存在しており、また、そのどれをも「自由意思」で決断出来るという意味から、基本的には魂の視点において「尊厳死」が問題となる(問われる)ケースは比較的少ないものであります。

 

では、ここからは、この番組内で紹介されていた資料も基にして、「安楽死」と「尊厳死」の違いなどを含め少しお伝えして参ります。

 

《 消極的安楽死(尊厳死) 》 → 「(過剰な)延命措置の中止・差し替え」であり、日本でも終末期医療(ホスピス等)で行われ始めている

 

《 積極的安楽死 》 → 「致死薬の処方・投与」であり、(現在の)日本では認められていない

 

という大まかな分類がされています。
そして、(現在における)世界各国においては、「安楽死」が合法として扱われている国も少数ありますが、それが、以下の通りです。

 

・ アメリカ(一部の州)  ・オーストラリア(一部の州)  ・コロンビア  ・オランダ
・ ルクセンブルク     ・ベルギー           ・カナダ    ・スイス

 

となっています。
そして、これからご紹介する番組内ではスイスが舞台となっておりますが、このスイスにおいては「「患者自らで」医師が処方した致死薬を服用・点滴する事で、民間の安楽死団体が、(「合法」とはなっていない)海外からの希望者も受け入れている」というのが背景にあります。

 

では、ここで少し、このスイスでの取り組みを見ていきます。