もしコロナ禍にヒトラー(のような存在)が現れたら ~嗅覚を磨く~

○(ヒトラーの別荘の近くに住んでいた人が、その別荘に押しかける人々を見て)
『 皆、嬉しそうでしたよ。 その為に来たのですから。 総統を見たかったのです。
  人々が彼と《 言葉 》を交わし、《 心酔 》した事は間違いありません。

  彼には魔力があるかのようでした。
  悪魔的な魅力があったのです。 』

 

○(ヒトラーの言葉は魔法か?と聞かれた男性)
『 ええ、演説を聞くのが好きでした。
  《 簡単な言葉 》で話してくれて、《 理解 》しやすかったからです。
  総統の演説は常に新聞で《 予告 》され人気番組でした。 』

 

○(記録映画でヒトラーの演説を見た男性)
『 党大会の演説は《 言葉も強く 》、印象深いものでした。
  皆が《 熱狂 》しているのだから、きっと《 素晴らしい事 》なんだと思っていました。
  映画の演説に《 背筋 》がゾクッとしたのを憶えています。 』

 

○(首相就任の日の夜、ベルリンでナチ党の武装組織(突撃隊)が松明を手にし、行進している「景色」を見た女性)
『 松明の明かり、茶色の制服、長い行列、《 子ども心 》に素敵だなと思いました。
  でも、母は(私が)少し《 大きくなって 》から、父がその時に言った《 言葉 》を教えてくれました。

  「茶色の死刑執行人が来るぞ」 』

 

では、ここ迄におきまして、皆さんなりの「全般的な景色」は掴めましたでしょうか?
どのような「景色」でも大丈夫ですので(笑)
では、「時間」を進めて参りましょう!

 

このように経済状態も悪く、大量の失業者も出ていた折、ヒトラーは失業者の多くを軍隊に入隊させ、失業者の「数」を半減したかのように見せかけ、ヒトラーに懐疑的な人々においても、次第に支持する人が増えていきました。
「結果」が分かっている「今」だから言える事かもしれませんが、これは現在での「詭弁」というものに当てはまります、、、

そして、大人達は軍隊への入隊と同時に、子ども達にはナチス少年団(ヒトラー・ユーゲント)なるものを創設して、週末ごとに運動(競技)会やキャンプなどを催し、これにより子ども時代からナチス思想を「植え付けて」いく事になります。

そして、年に1回だけ、この少年団の「優秀な者」のみだけが、直接ヒトラーの演説を聞く(党大会などへの参加の)機会を与えられていきました。
では、この頃の「(時代)背景」 の「証言」を見ていきます!

 

○(少年団に属した男性が、一番楽しかった事を聞かれ)
『 戦争ごっこです。 二つのグループに《 分けられ 》、片方が敵役、片方がドイツ役になります。
  敵役は森に《 隠れ 》見つからないようカモフラージュします。
  ドイツ側は攻撃し隠れている敵役を《 探す 》のです。
  行進、銃の発砲、軍事演習、私はどれも《 得意 》でした。 』

 

(そして、この男性が党大会に参加するメンバーに選ばれた時)
『 《 誇らしく 》思いました。
  家に帰って「聞いてよママ! 僕は全国党大会に行けるんだよ!」って、母も《 喜んで 》くれて。

  戦争になれば私は軍人として命を差し出そうと考えていた。
  私には《 当然の事 》でした。
  あとで《 仲間達 》とも話しましたが、彼らも《 同じように 》 感じていました。 』

 

では、更に「時間」を進めて参ります!
この頃から、ヒトラーはユダヤ人や共産主義などを「敵」と見做し、迫害する事に更なる拍車を掛けていきますが、この状況は「今」で言う「ヘイトスピーチ」の蔓延にも似ているように感じます、、、
では、このような「(時代)背景」の「証言」を見ていきます!