振り返ってからでは遅い事もある ~イギリス児童移民制度より~

第469回:『 振り返ってからでは遅い事もある ~イギリス児童移民制度より~ 』

【 その他参照ワード:アイデンティティー、マインドコントロール、洗脳 】

S.Light.M(カウンセリング・ヒプノセラピー・レイキヒーリング・各種セミナー&認定講座)の瀬川です!

前回のTOPICS『 大人も遊び心の活用を!!! ~LUCA(全生物最終共通祖先)からの視点も含め~ 』では、

 

大人が、子ども達を守る為に・・・

大人同士が、人間としての自分達を守る為に・・・

常に、丁寧なコミュニケーションを取り続ける事が、大切で必要である・・・

 

と伝えました!

そして、

 

人は、「個々人」では比較的《 理性 》が働きやすく(活用しやすく)なるが・・・

「群れる(時に組織や集団)」と理性を失い、《 感情 》に拍車が掛かる(時に暴走)傾向が高まる・・・

 

という面があります!

 

 

ちなみに、「群れる」に関しては、以前のTOPICS『 群衆心理(群集心理)が向かう先には ~理性からの協力と感情で群れる事の違い~:前半後半 』も参考になります!

 

では、番組『 ダークサイドミステリー 』(NHK BSプレミアム)から、「消えた1万人の子どもたち ~隠された「児童移民」の闇~」の回を少し眺めます!

そして、

 

《 現代 》という、1940年代から1960年代に掛けて・・・

1万人の子どもがイギリスから消えた、実際に起きた出来事・・・

 

です、、、

 

実は、消えた子ども達は親から引き離され、遠方のオーストラリアに送られていました。

そして、劣悪な環境や過酷な労働、更に虐待もされていました。

 

 

ちなみに、以前のTOPICS『 誰かや何かの為にという落とし穴!? ~絵本動物会議&里親制度より~ 』では、絵本『 動物会議 』を取り上げ、動物達が人間の子ども達を《 ある目的(意図) 》の元に隠す《 フィクション 》でしたが、今回の出来事は紛れもない《 ノンフィクション 》です!!!

 

【 アイデンティティーの喪失 】

イギリスの港町ノッティンガムに、50年前からソーシャルワーカーをしている、マーガレット・ハンフリーズ氏がいます。

マーガレットは、養子として成長した人の心のケアをしていました。

 

そして、養子の悩みの多くは、

 

何故、私の親は自分を手放したのか???

 私の、本当の親は誰なのか???

はたまた、私はいったい誰ですか???

 

というものでした、、、

 

 

つまり、マーガレットは、《 アイデンティティー 》を取り戻す為の活動を続けて来たという事です、、、

 

【 あり得ない話が発端 】

1986年12月、マーガレットにマデリン(40代の女性)から相談の手紙が届きました。

手紙には、幼い頃に両親が死んだ為、ノッティンガムの養護施設で暮らして来た事。

そして、自分の「名前」を証明するものが無く、「生年月日」もあやふやと綴られていました。

 

しかし、手紙に書かれた住所がイギリスではなく、オーストラリア南部のアデレードであった点に、マーガレットはとても驚きます、、、

 

更に、40年前の4歳の時に、他の子ども達と一緒に、船でオーストラリアの養護施設に送られた事も書かれていました。

すると、マーガレットは「両親のいない、しかも、判断能力も付いていない子どもを、何故、海外に(送ったの)??? 誰がこんな事を決めたの???」と、《 あり得ない話だ 》と疑問を持ち始めます、、、

 

 

しかも、マーガレットは《 それ迄も 》子どもに携わる仕事をして来た中で、「こんな話は聞いた事もなかったし、他の同僚達も同じだった」と話します、、、