振り返ってからでは遅い事もある ~イギリス児童移民制度より~

そして、報告書の結論では、

 

【 児童移民は邪悪かつ人間的な言い方をすれば代償の大きい過ちであった。 】

 

と結ばれましたが、しかし、《 その後も 》イギリス及びオーストラリア両国の首相及び政府は「過去の政府の問題であり、既に終わった事」と自らの責任を認めませんでした、、、

それから《 時を経て 》2009年11月、オーストラリア議会に元児童移民達が招集され、当時のオーストラリア首相が面前で公式に過ちを認め謝罪します。

2010年2月には当時のイギリス首相も元児童移民達の前で公式に過ちを認め謝罪しました。

そして、マーガレット氏は、

 

『 我々は国が子どもや家族の生活に介入してくる事に警戒する必要があります。 これは過去の問題ですが今も十分に起こりうる事です。 我々は耳を傾けてそこから学ぶ必要があるのです。 』

 

と、番組の最後にコメントしておりました、、、

では、長い内容ではありましたが、番組からの紹介はここで終了ですが、もしかしたら、現代のイギリスでの出来事とは言え、

 

結構な年数が経過した《 過去 》の出来事であり・・・

ましてや国も文化も当時の時代背景や状況も《 違い 》・・・

《 現在の日本 》では起こり得ない・・・

 

とのご感想やご意見もある事でしょう。
勿論、これと「全く同じ事」が起こるとは考え辛いのもその通りではありますが、TOPICSでは、

 

物事や出来事は大なり小なりそれぞれを《 反映 》している・・・

 

と、お伝えし続けております、、、

 

では、出来るだけシンプルに締め括りを試みてみます!

《 過去の 》日本の戦前・戦中も満州などに自国民(日本国民)を開拓団として送り出していたり、逆に侵攻した国の人々を日本に強制連行(現在の政府は徴用工と言い張っておりますが)して劣悪な環境で過酷な労働に従事させたりしていたのは《 史実として歴史が証明 》しております。

そして、《 今では 》外国人技能実習制度という《 名目 》で外国人を受け入れているかに見えるかもしれませんが、その実態は法の不備も含め、受け入れる側の日本人(企業や会社等も含め)の意識の低さ、、、と言うより《 誤った真の動機 》で低賃金かつ劣悪な労働環境(パワハラや暴力行為等も含め)で働かせている実状があります。

ちなみに、つい先日には、この外国人技能実習制度の範疇を介護分野に拡げる事が検討されているとの報道がありましたが、この理由として《 人手不足 》が挙げられているとの事です。
私自身は外国人をもっと受け入れて良いと思いますし、介護等の現場での人手不足も認識しており、一刻も早く改善していかなければならないと考えておりますが、改めて《 最も問われるのは真の動機 》との視点が欠かせません!