第469回:『 振り返ってからでは遅い事もある ~イギリス児童移民制度より~ 』
【 参照キーワード:振り返り、イギリス、児童移民制度、アイデンティティー 】
S.Light.M(カウンセリング・ヒプノセラピー・レイキヒーリング)の瀬川です!
今回は「振り返ってからでは遅い事もある ~イギリス児童移民制度より~」というテーマをお届けして参りますが、前回のTOPICS『 大人も遊び心の活用を!!! ~LUCA(全生物最終共通祖先)からの視点も含め~ 』の冒頭におきましては、私の自宅前にある小学校の子ども達の大きな元気な声や、私とのコミュニケーション!?などの話題から派生させ、全国には幼稚園や保育園等の施設からの騒音!?問題に悩んでいる人のケースも取り上げ、
大人が子ども達を守る為に・・・
大人同士が人間としての自分達を守る為に・・・
常に丁寧なコミュニケーションを取り続ける事が大切で必要である・・・
と、お伝えしておりました!
そして、
人は「個々人」であれば比較的《 理性 》が働きやすく(活用しやすく)なるが・・・
「群れる(時に組織や集団など)」と理性を失い《 感情 》に拍車が掛かる(時に暴走する)傾向が高まる・・・
という面がございます。
ちなみに、この「群れる」という点に関しましては2022年12月17日・24日の第438・439回目のTOPICS『 群衆心理(群集心理)が向かう先には ~理性からの協力と感情で群れる事の違い~:前半・後半 』も参考になるかもしれません!
そこで、今回活用する素材は『 ダークサイドミステリー 』(NHK BSプレミアム)という番組の「消えた1万人の子どもたち ~隠された「児童移民」の闇~」の回からになりますが、ここで取り上げられているのは《 現代 》という1940年代から1960年代にかけて1万人の子どもがイギリスから消えたという実際に起きた出来事です。
この消えた子ども達は親から引き離され、遠い海の彼方のオーストラリアに送られ、その地では劣悪な環境や過酷な労働、そして虐待までもが行われていました、、、
ちなみに、2023年4月15日の第454回目のTOPICS『 誰かや何かの為にという落とし穴!? ~絵本動物会議&里親制度より~ 』では、「動物会議」という絵本を取り上げ、動物達が人間の子ども達を《 ある目的(意図) 》の元に隠してしまうという《 フィクション 》でしたが、今回の出来事は紛れもない《 ノンフィクション 》です!
では、進めて参りますが、イギリスのノッティンガムという港町で、50年前からソーシャルワーカーをしているマーガレット・ハンフリーズ氏が養子として成長した人の心のケアをしていました。
そこでの悩みの多くは「何故、私の親は自分を手放したのか?」「私の本当の親は誰なのか?」、はたまた「私はいったい誰ですか???」というものだったそうです。
つまり、マーガレット氏は《 アイデンティティー 》を取り戻す為の活動を行い続けて来たという事になります。
そのような活動をしている中、1986年12月にマーガレット氏の元にマデリンという40代の女性から相談の手紙が届きます。
その手紙には、彼女は幼い頃に両親が死んだ為にノッティンガムの養護施設で暮らして来て、自分の名前を証明するものも持っておらず、名前も生年月日もあやふやであるという事が綴られていました。
が、しかし、その手紙に書かれていた彼女の住所がイギリス国内ではなく、オーストラリア南部のアデレードという場所であった事にマーガレット氏はとても驚きます、、、
更に彼女の手紙には、今から40年前の4歳の時に他の子ども達と一緒に船に乗せられオーストラリアの養護施設に送られた事も書かれており、マーガレット氏は「両親のいない、しかも判断能力も付いていない子どもを何故海外に(送ったの)? 誰がこんな事を決めたの?」と《 あり得ない話だ 》と疑問を持つようになっていきます、、、
そして、マーガレット氏は《 それ迄も 》子どもに携わる仕事をして来て、こんな話は聞いた事もなかったし、他の同僚達も同じであったと話しておりました。