誰かや何かの為にという落とし穴!? ~絵本動物会議&里親制度より~

そこで活用する素材がテレメンタリー2023という番組(TV朝日)の「子どものきもち ~里親委託 おいてけぼりの心~」(琉球朝日放送制作)の回から、ほんのごく一部を取り上げてみます!

 

2022年1月、沖縄県のある所に親御さんと姉妹の仲の良い4人家族がおりました。
そして、実はその妹さんの方は(引き取られた)里子でありましたが、生後5ヶ月からこれ迄の5年間、親御さんは育て続け、そして、皆家族として暮らして来ておりました、、、

すると、その僅か数日後、実の親が娘(妹さんの方)を引き取りたいと児童相談所に連絡が入り、児童相談所はその申し出を認諾した事で、この妹さんはこのご家族から突如として引き離されて(引き剥がされて)しまいました。

妹さんたる女の子は勿論、里親たる親御さんも然り、共に暮らしてきたお姉さんも、いきなりの涙の別れとなってしまいました、、、

 

そして、これが問題となり、沖縄県は2022年4月に第三者委員会を設置し児童相談所の対応を検証する事となっていきました。
そして、この状況を取材していた方が、第三者委員会、そして、児童相談所も含め、今回の出来事に関与している皆(大人達)が《 口を揃えて同じように 》次のような事を言っている、、、という奇妙な事に気づいたそうです。
それが、

 

子どもの為に・・・

子どもの最善の利益の為に・・・

この子の事を第一に・・・

 

など、、、

そして、親御(里親)さんも、今回された仕打ち!?に対し、

 

子どもの為にもならない・・・

子どもの為に(このような事があってはならない)・・・

 

と述べておりました、、、

そして、先程のように妹さんもまだ5才であり、(里親が)実の親ではない事をまだ知らされてもおりませんでした、、、

 

そして、親御(里親)さんは裁判所へ児童相談所の措置(子どもとの引き離し)の差し止めを求め提訴しましたが、裁判所はその訴えを即日却下します。
その理由としては、訴えを起こす資格(原告適格)は里親には無く、この訴えは(児童福祉法には規定がないから)不適法であるとのものでした、、、

 

ところで、このような里親制度等に関しては、あまりご存じ無い方もいらっしゃるかと思われますので、少しだけ説明してみます!

(虐待や親の病気など)様々な事情で家族と暮らせない子どもを公的に育てる仕組みは「社会的養護」と呼ばれており、そのような子どもを児童相談所から委託を受けて、家庭に迎え入れ養育するのが里親(制度)となっております。

そして、特別養子縁組(制度)とは違い、里親と子どもに法的な親子関係はなく、親権を所有しているのは実親になります。

そして、今回のような児童相談所から里親委託を解除され、別の里親や施設に移る子どもの数は全国で年間400人あまりいらっしゃるそうです。

そして、この時(引き離される時)に《 理由や事情など 》を知らされない子どもさんがとても多いそうです。

 

そして、この番組では実際に里親の元で育った子どもさんへのインタビューや、里子の気持ちを聞き取ったり、里子を含めた子ども達の人権を尊重する《 アドボカシー 》という活動なども紹介されておりますが、