差別(という心や意識)は自らを貶める ~ジャッキー・ロビンソンと美味しんぼより~

では、この番組からの紹介はここで終了ですが、今ではメジャーリーグにおいても多くの日本人選手が在籍し、活躍の場も見られるようになり、その姿を《 世界各国の人達 》にも見て貰えるようになっておりますが、これもジャッキー・ロビンソン氏がいなければ《 到底実現出来ていなかった 》かもしれません、、、

そして、私達も《 日本国内 》で生活をしている限りにおいては、このような人種差別を《 肌で感じる経験 》はあまりないかもしれませんが、《 現在でも 》日本(人)を含めたアジア地域に対する黄色人種としての差別が(一部では)《 根強く残っている 》のも事実であり真実です、、、

 

では、長くなったついでと言う訳ではありませんが、恒例の!?『 美味しんぼ 』(作:雁屋 哲、画:花咲アキラ、小学館)の第55巻「韓国と日本〈後編〉」から物語のごくごく一部をシンプルにご紹介し締め括りに繋げて重ねて参ります(笑)
そして、勿論今回も著作権法上の引用の範囲内になります!

山岡士郎と妻のゆう子が住んでいるアパートのオーナーである年配の尾沢さんと、そのアパートの1階で料理店を営んでいるはるさんの二人が結婚間近の頃合の事でした。

はるさんには季子さんという娘さんがおり、その娘さんが韓国人の男性と結婚する事に尾沢さんは反対していました。
と言うのも、尾沢さんは朝鮮・韓国人に偏見を持っていると季子さんが教えてくれ、山岡とゆう子は尾沢さんに史実や事実を基にして丁寧に説明していきますが、尾沢さんはなかなか受け入れようとはしてくれませんでした。
そこで山岡が尾沢さんに話します、、、

 

山岡:
『 俺、昔アメリカやヨーロッパを旅行しているときに、黄色人種だからといって白人に差別されたことが、何度かあるんです。
  自分自身、差別されたのはとてもくやしかったけど、ふと気がついた。

  差別をしているとき、人間って、心底いやしい顔になっている。
  俺は寒気がした。

  俺もそれまで、差別的な考えがなかったとは言えない。
  でもそれ以来、“差別思想だけは持つまい”と決心した。

  あんないやしい顔つきになるの、いやだもの。 』

 

では、ここで終了になりますが、誤解の無きよう申し上げますが、今回はアメリカやヨーロッパ(西欧)などの国々への批判や非難という意味でも全くありませんし、どこの国や文化であっても素晴らしい人は必ず数多く存在しております!

そして、あくまで私の推測ではありますが、このエピソードにおける山岡の先の言葉は、おそらく作者である雁屋 哲 氏の《 経験 》が基になっている事と感じます、、、

 

では、ここから締め括りに入って参りますが、今回のテーマは改めて「差別(という心や意識)」になります!