火のない所に煙は立つ?立たない? ~潜在意識とマクマーティン児童施設裁判から~

そこで、ここ迄お読みになって頂いた上での質問ですが、潜在意識は恐ろしいと感じたでしょうか?また、謎に満ちたものと感じたでしょうか?あるいは、その他の感想など色々と感じた事かもしれません(笑)

まず、このように潜在意識が大きく深く関係してくる偽りの記憶(虚偽記憶)におきましては、

 

「無かった」事を「有った」事にも出来るし・・・

「有った」事を「無かった」事にも出来る・・・

 

という「両面」がやはり存在しております。
そして、先程のセラピストの言葉とは、言わば「暗示」とも同様ですが、

 

子どもには瞬時に強力に暗示が入りやすい傾向があり・・・

大人には徐々に緩やかに暗示が入りやすい傾向がある・・・

 

との大別も敢えてしようとすれば可能です。
そして、暗示というのは拒否する人には絶対に入り込む事はありませんので、その点は安心して下さい(笑)

そして、このように大人の方が暗示が入り込み辛い傾向が出てくるのは、大人の方が経験値が数多くあり、それにより顕在意識が強く働くからです。
この顕在意識は私達を守ってくれると同時に、時には「邪魔(自らの可能性に制限や限界を設ける)」をする事もあります(笑)
そして、潜在意識の働きにせよ、(真実そして真相は分かりませんが)今回の物語のような偽りの記憶(虚偽記憶)にせよ、

 

子どもだけではなく大人にも同じく起こり得る

 

との視点が大切となります。
例えば、大人におきましても、

 

褒められる事により承認欲求が満たされる・・・

 

という事は自然によくある事ですが、

 

これも「度を超して」いくと問題(トラブル)の種にもなる・・・

 

という事があります。
これは例えば、よく言われる「話を盛る」などのように、人から注目を浴びたり賞賛されたいという思いが強くなり過ぎた為に、結末としては、事実と真実からは掛け離れた嘘の話(作り話)に変質していくようなものです。
また、人間関係や職場などにおいて、最初は悪口を聞かずに流してしまおうと思っていても、繰り返し聞かされていると、先ほどの、

 

「程度(度を超す)」の線引きが自分の中でも曖昧になっていく・・・

 

というように、「事実でも真実でもない」悪口の内容を(無意識の内に)潜在意識では「現実」として捉えてしまう(捉えていくようになる)などの怖れも出て来ます。