後半:心の軸を保つ ~E・キューブラー・ロス氏とPCIT(親子相互交流療法)から~

そして、現在のように、常にニュースなどでも新型コロナウイルスが取り上げ続けられますと(勿論、大切で大事な話題なので構わないのですが)、

 

感覚(感性)の麻痺が引き起こされていく

 

という現象にも繋がっていきます。
これは、「(感染者などの)数字」が、いつの間にか「記号」に取って変わられるという感覚(感性)も勿論ですが、ニュースなどでは、重症化の患者さんの治療における、ECMO(エクモ:体外式膜型人工肺)や人工呼吸器などがクローズアップされがちですが、中等症における患者さんでの酸素吸入などは、どちらかと言えば安易に捉えられている感も拭えないように感じます。

この酸素吸入においても、その酸素濃度が高くなるにつれて、脳出血等のリスクは高まるのも事実です。
現場の医療従事者の方々は、善意の心から徒(いたずら)に不安や怖れを煽らないようにとの配慮も含めた上で(このようなリスクには敢えて触れずに)、当初から検査数の拡大なども含め、様々に大きな声を上げ続けて来ている面は、重々に受けとめる必要性があるかと感じます。

そして、この先に向け、感覚(感性)の麻痺を引き起こさない為にも、

 

自暴自棄(投げやり)にならない!!!

 

という心掛けはとても大切になってきます。
そして、ここ1~2年、このTOPICSにおいては耳にタコが出来る位、「繋がり」と「重なり」、そして「(過度な)二者択一に陥らない」点などを強調してきました。
例えば、

 

自分はウイルスに感染したくない → 自分が感染しなければ他の人にもうつらない → 結果、他の人が感染しなければ自分にもうつらない、、、

あるいは・・・

他の人にウイルスをうつしたくない → 自分が感染しないようにする → 結果、他の人にもうつらない、、、

 

という、一見すると(利己主義と利他主義という)自己矛盾のような「二者択一」に感じられるかもしれませんが、どちらを出発点としても、目的達成を可能にする「繋がり」と「重なり」を循環する視点(現実)が創造されていきます。