後半:心の軸を保つ ~E・キューブラー・ロス氏とPCIT(親子相互交流療法)から~

では、本題に入って参りますが、E・キューブラー・ロス氏は患者さん等の観察を通し、先ほどの「人の心の機微(変化や移り変わりなど)」には、「幾つかの段階」があると提唱しておりますので、最初に、その各段階をご紹介致します。
それが、

 

① 否認と隔離

② 怒り

③ 取り引き

④ 抑鬱(うつ)

⑤ 受容

⑥ 希望

 

となっております。
なお、通常ではこの各段階は、「⑤ 受容」までの「5段階」として紹介されているケースが多いですが、私個人としては「⑥ 希望」を含めたいとの思いから、このTOPICSでは「6段階」として進めて参ります!

そして、最初に、何故?このような各段階が私達の日常の事柄と繋がりがあるのかと申しますと、

 

私達が抱える「悩み」という側面においても・・・

この「(各)段階」と似たような・・・

道筋を辿るケースが(比較的)多い

 

からです。
そして、

 

「悩み」における多くの困り事では・・・

「先」が見通せない

 

という「心の揺れ動き(不安や動揺など)」から、「心のバランス」を崩しやすくなる傾向も高くなるからです。
勿論、最初にお断り致しましたように、全ての人に当てはまる訳でもありませんし、全ての段階を必ずしも通って行く訳でもありませんが、大まかではありますが、「(段階という)地図や羅針盤」という側面に光を当てる事で、もしかしたら活用していける方々も多くいらっしゃるのではないかとの、私の思いからというのが、今回取り上げた「理由」でもあります!