イゾラドから想い出す人間同士:前半 ~見つけ合うコミュニケーション~

第591回:『 イゾラドから想い出す人間同士:前半 ~見つけ合うコミュニケーション~ 』

【 その他参照ワード:南米アマゾン、マシュコピーロ 】

S.Light.M(カウンセリング・ヒプノセラピー・レイキヒーリング・各種セミナー&認定講座)の瀬川です!

唐突ですが、もし、あなたが、

 

地球外生命体と出逢ったら・・・

どのような感情(思い)を抱きますか???

どのような対応(行動)をしますか???

どのような自己紹介(言葉)をしますか???

 

、、、(笑)

 

 

では、今から約10年前の2016年の番組『 NHKスペシャル 』(NHK)から、「 大アマゾン最後の秘境 第4集 最後のイゾラド 森の果て 未知の人々 」の回を少し眺めます!

 

【 イゾラド&マシュコピーロとは 】

当時、ペルー国内の南米アマゾンにある、アマゾン川の河口から5000キロ離れた原流域で、

 

イゾラドの目撃情報が相次ぐ

 

という事態が起こりました。

そして、これほどの数の目撃情報が寄せられた事は、

 

過去100年の記録を辿っても一度も無い

 

という事態でした。

 

そして、ペルーでは、

 

イゾラドとは、文明社会と接触した事の無い先住民

 

を意味します。

そして、

 

姿を現したイゾラドをマシュコピーロ

 

と呼びます。

そして、

 

マシュコピーロとは、凶暴で野蛮な人間

 

を意味します、、、

 

 

【 当時の状況 】

2014年11月、ペルー政府との交渉の末、番組は調査団への同行を許可されました。

そこで、専門家や武装警官も船に同乗し、7回の目撃情報があるモンテ・サルバードに向かいました。

 

モンテ・サルバードは、アマゾンで最も上流にある集落の一つで、イネ族の集落です。

20年ほど前に開拓され、10家族100人の先住民が暮らしていました。

しかし、大人数のイゾラドが、

 

突如として対岸の川岸に現れた

 

という出来事が起こりました。

しかも、イゾラドの中には、

 

弓矢を持っている人もいた

 

との目撃談もありました。

それ以降、モンテ・サルバードでは、イゾラドの姿が何度か目撃されるようになりました。

 

 

そこで、ペルー政府は監視所を設置しました。

監視所は壁があり、鍵の掛かる唯一の部屋です。

そして、監視所の中には、過去に見つけたイゾラドの物と思われる矢が保管されています。

しかも、矢の先端は鋭利に研がれ、更にヘビの血の猛毒が塗られていました。

 

そして、ほんの少し前に、森の中で青年が弓矢で襲われました。

胃のほぼ全てと、腎臓の一部を失ったものの、何とか一命は取り留めました、、、

 

【 事の発端 】

事の発端は、2014年6月に遡ります。

10人のイゾラドが弓矢を持ち、川を渡ってモンテ・サルバードに近づいて来ました。

故に、村人はパニックに陥り、若い女性と子ども全員が監視所へ避難しました。

 

イゾラドは腰巻き以外に、何も身に付けていない、ほぼ全裸でした。

そして、村長は、

 

『 友よ! 兄弟よ! 弓矢を下ろしてくれ! 』

 

と呼び掛けました。

更に村長は、敵では無い証として、バナナをイゾラドに渡す試みを考えました。

 

 

【 僅かな手掛かりも活用 】

村長は指笛を吹いたりなど、少しでもコミュニケーションを取ろうと試していた所、イゾラドも指笛で応答して来ました。

故に、

 

更に動物のジェスチャーで、お互いの共通点を探ろうと試みる

 

という事を始めました。

 

僅かずつとは言え、次第にコミュニケーションが取れつつあると感じる中、村長は人が乗っていないボートにバナナを乗せて、川に放ちました。

すると、イゾラドも弓矢を置き、ボートに近づいて来ました。

そして、イゾラドにバナバが渡った帰りのボートの中には、イゾラドが使うナイフのようなものが残されていました。

それは、

 

イゾラドからの返礼品

 

と考えられました。

 

 

すると、その後は家族を引き連れて、115人もの大人数でイゾラドはやって来ました!

 

そして、コミュニケーションを試行錯誤している中、

 

モンテ・サルバードの古代の先住民の言葉の幾つかを・・・

イゾラドが理解出来た事から・・・

徐々に、お互いに通じ合う言葉も見つかり始め・・・

それらを更なるコミュニケーションの手掛かりとする!!!

 

という事に取り組みました!

そして、

 

イゾラドには望む食べ物を分け与え・・・

村人はイゾラドを知る事を目的に・・・

お互いに、徐々に距離を詰めつつある・・・

 

という状況に持ち込む事が出来ました。

 

しかし、やり取りを続ける中の2014年11月、番組がモンテ・サルバードに向かう10日前を最後に、イゾラドは姿を現さなくなりました、、、

 

 

【 文明社会が侵食する森とイゾラド 】

村長は姿を消したイゾラドを調査する為に、5キロほど離れた上流の森に向かいました。

すると、森の中にはイゾラドが道しるべとして使った痕跡や、陸ガメや野ブタやカピバラなどの食べ物の残骸、そして、椰子の葉の簡易な住居跡も見つかりました。

更に、イゾラドが持っているはずの無い、鉄製の鍋や皿も残されていました。

しかし、その場所からは、既に移動した模様でした、、、

 

ところで、ペルー政府の仮説によると、1万年以上前からイゾラドは森の奥深くで、動物を狩って暮らしていたと考えられています。

しかし、1980~1990年代になると、

 

違法伐採業者が森に入り込む

 

という事態が起こり始めました。

その際、業者は料理用の鍋や皿も持ち込んでいました。

 

そして、1990~2000年代には、

 

両者の間で、命に関わるやり取りが起きた

 

と推察され、それが故に、イゾラドは更なる森の奥深くに逃げ込んだと考えられました。

しかし、今度は逃げ込んだ先の森の奥深くの近くに、

 

幹線道路が開通し・・・

見知らぬ人達が続々と森に入り込んで来る・・・

 

という状況になったと推察されました。

 

 

故に、2010年頃になると、イゾラドは元に暮らしていた川岸に近い森の中に、再び戻ったと考えられました。

そして、この頃には政府の取り締まりにより、違法伐採業者は姿を消していました。

 

しかし、1994年にモンテ・サルバードが建設されたので、再び戻ったイゾラドは新たな集落と村人を目撃し、青天の霹靂の如く、驚いたであろうと推察されています、、、