後半:心の軸を保つ ~E・キューブラー・ロス氏とPCIT(親子相互交流療法)から~

新型コロナウイルスに関しては、本年に入りましてから幾度もTOPICSにおいてお伝えしておりますが、そのある回のTOPICSにおいては、私が以前に聞いた、ある一説に触れて、「ウイルスの性質は、(直接的に)症状を引き起こすものではなく、私達の(体などの弱い)部分に同調してくるもの(その結果、症状として現れやすくなる)」とご紹介した事があります。

また、もう一つの別の説として、

 

ウイルスを「人間的」に見立てると・・・

その性格は・・・

日和見(ひよりみ)主義

 

に似たような感があるとも耳にした事があります。
そして、この日和見主義を広辞苑(第六版:岩波書店)で調べると、

 

《 形勢をうかがって、自分の都合のよい方につこうと二股(ふたまた)をかけること 》

 

と定義されております。
そして、これを別の表現で言い換えると、

 

自分の(心の)軸が無い

 

とも置き換える事が可能かもしれません。
なお、ここでも誤解の無きようお断り致しますが、ウイルスに感染した人に(心の)軸が無いという意味では決してございませんし、また、自分は(心の軸)を持っているからウイルスに感染しないという意味でも決してありません。
これは、「人類」という大きな枠で捉えた際の向き合い方という意味です。

そして、このような日和見主義が現実化しているものとして、特に、ここ数年に顕著に現れてきた、

 

「(行き過ぎた)〇〇ファースト」や「今だけ 金だけ 自分だけ」

 

という風潮が蔓延していることからも明らかです。
そして、中には、「私は他人を蹴落としてでも、(自分だけは)幸せになりたい!」などの自分の軸を持っているという反論?もあるかもしれませんが、これは、このTOPICSで再三お伝えしております、

 

大切なのは真の動機

 

という視点が欠落している証ともなります。