ナッツリターン事件とカプチルに学ぶ「幸せな人はイジワルしない」

【 カプチルへの注目 】

ナッツリターン事件がキッカケとなり、ある一つの言葉が韓国で注目を浴びていきます!

それは韓国の契約書で使われる「甲(雇う側)」「乙(雇われる側)」という言葉から、立場が上の甲(の人)」立場が下の乙(の人)」に対して横暴に振る舞う事を意味する《 カプチル 》という造語です。

 

カプチルをテーマにしたドラマや映画が数多く制作されていきますが、このような風潮は財閥企業に限らず《 一般の会社内の上限関係 》をリアルに描いたものも数多く制作されます。

そして中には、事実や実際に明るみに出た音声などを元にしたドキュメンタリーに近い映画も公開されていきました。

 

ちなみに、数年前に自民党の政治家が車内で運転手に対し座席を蹴って「このハゲ~~~っ!!!」などと連呼した事件を思い出してみるとイメージしやすく!?なるかもしれません(笑)

 

 

【 私の実体験から 】

ここで余談ですが、私が東京で行政書士の仕事をしていた時の事で、今でも強烈に覚えている出来事があります!

それは、ある会社から不動産業(宅建業)の免許取得をしたいとの依頼があり、その会社に赴いた時の事です。

社内には依頼主の社長と若い女性社員のお二人がいて、免許申請の手続きに関してその女性社員の方に非が全く無いにも関わらず(当然ながらこの時に私も初めてお逢いしたので、私にも非は全くありません(笑))、その社長は女性の社員の方にネチネチと意味の分からない嫌みを言い始め、終いには罵倒するなどの今で言う所のパワハラをし始めました!

 

私は会社内の事情なので口出しも出来ず、ただそのやり取り眺めている事しか当時は出来ませんでしたが、社長が用事で外出した為に、その女性社員の方に「色々と大変ですね」などの声がけを皮切りに打ち合わせを始めようとしました。

しかし、その方は唇と声(音)の震えに留まらず、手足までもが震えていて、このような状況が日常的に繰り返されているのだろうなぁと心苦しく可哀想に感じたのを今でも思い起こされます、、、

 

 

【 今回の総括 】

今回は韓国の財閥という背景も大きな要素となっていますが、日本でも財閥(三菱、三井、住友、安田など)は存在していましたが、第二次世界大戦後にGHQ(連合国最高司令官総司令部)の指示により解体されました。

しかし、実態としてはその後も形を変えて復活しているのが現状であり、現在の日本でも「経済三団体」と言われる日本経済団体連合会(経団連)、日本商工会議所(日商)・経済同友会などを筆頭とした、

 

(一部の)経済界(団体)が世の中や社会の仕組みに大きな影響力を及ぼしている

 

のは周知の通りです。

勿論、ここでは善し悪しを含めた両面が存在しているのも事実ですが、

 

過去の財閥が現在では(一部の)経済界(団体)に取って変わっただけ!?

 

という視点を保っておく事は、特にこの先には大切で必要になります。

ちなみに、これは世界規模の視点でも同様に当てはまり、いわゆる「(一部の)グローバルスタンダード」と呼ばれるものです。

と言うのも、これも前回のTOPICSの締め括りで、

 

〖 個人と個人との差別や対立などは目に見えやすく気づきやすいが、それより大きな国(政府)と国民との関係では、真の動機がベールに包まれやすくなり、事実や真実に見えづらく気づきづらくなる 〗

 

と、コメントしました。