ベールを透かせば見えて来る真の優しさとは ~供養する側される側は同じ~

〖 葬儀で再会する2人 〗

ジムの葬儀が執り行われ、弔辞を読むジムの同僚が「悲しむのではなく、ジムとの出逢いに感謝し、ジムが好きなロックの音楽を掛け、皆で踊り楽しもう」と呼び掛けます。

葬儀の場の空気も雰囲気も活き活きとした楽しいものに一変し、自分の葬儀に来ていたジムも少々呆れながらも笑顔で喜びます。

メリンダも涙を流しながらも、それがジムへの供養と思い踊っていた所、ジムの姿が見えるようになり、声も聞こえ、話す事が出来るようになりました。

 

 

そして、メリンダとジムは2人で踊りながら葬儀も終え、家に戻り2人で話をします、、、

メリンダが「何故、現れてくれなかったの?」と聞きます。

すると「悲しみで見えていなかった」との理由をジムは教えてくれました。

更に食器を壊す合図の意味をメリンダが尋ねると、「それは他の霊の仕業だから気をつけて」とジムは話します。

そして、

 

メリンダ:
『 すべてどうでもいい あなたがいないから 』

ジム:
『 僕はどこにも行かない 』

 

と答えると、メリンダはジムの目を見て

 

メリンダ:
『 だめよ 光の中へ行かなきゃ 』

ジム:
『 なぜ? 』

メリンダ:
『 それが道理なの 自然の摂理よ 』

ジム:
『 行きたくない 』

 

メリンダ:
『 分かるわ 』

ジム:
『 僕は光の中に行くことに疑問があるんだ どうしても行かなきゃいけないものなのか? 』

メリンダ:
『 私のことを信じてないの? 』

ジム:
『 信じてるさ 僕が言いたいのは 中には留まる人がいても・・・ 』

 

メリンダ:
『 気持ちは分かるわ 私もつらいのよ ただ(いつまでも2人で一緒に)こうしていたいと思わないとでも? 』

ジム:
『 君のしていることを否定するわけでは・・・ 』

メリンダ:
『 これが私の使命なの だから霊が見えるの 霊にとって光の中に行くのがいいことだから・・・ 』

ジム:
『 もういい 今はこうしていよう 

 

と、その場はひと時を2人一緒に過ごしました、、、

 

 

翌日、葬儀を終えたジムの母親が家に戻る際に、メリンダはジムに「母親に何か伝えなくていいの?」と問い掛けると、

 

ジム:
『 いいんだ この方が母も吹っ切れる 』

 

と話します。

メリンダが仕事を終えて家に戻ると、ジムがメリンダにオムレツを作る為に卵を動かそうとしていました。

メリンダはそのジムの姿を見て、そして、言葉にならない溜め息をつきながら、、、