ベールを透かせば見えて来る真の優しさとは ~供養する側される側は同じ~

〖 登場人物の概要 〗

主人公のアリソン(女性)は死者とコミュニケーションが出来ます。

主にを通して犯罪被害者からメッセージを受け取り、そのギフト(能力)を活かす為に検事局で働いています。

そして、家庭ではエンジニアである夫のジョーと3人の娘に恵まれ幸せに暮らしていました、、、

 

 

 

〖 ジョーに訪れた危機 〗

ある夜、出張帰りの飛行機の中のジョーから「明日戻るよ」とアリソンに電話がありました。

その翌早朝、寝ているアリソンに電話が入り「少し早く到着しそうだ」とジョーは伝えます。

すると、突如として飛行機が乱気流に巻き込まれ機体が傾き、、、

 

ジョー
『 愛してるよ アリソン・・・ 』

 

その一言を最後に電話が切れてしまいました、、、

電話が通じない中、アリソンは泣きながら必死にジョーに呼び掛けます、、、

 

〖 娘マリーとアリソンのすれ違い 〗

それから7年後、アリソンは昇進し検事補佐としてメキシコの麻薬事件を担当していました。

その裁判の開廷の日がジョーの命日と重なり、アリソンは3番目の娘のマリーに「開廷前に一緒にお墓参りに行こう」と誘います。

しかし、マリーは「飛行機は太平洋に墜落し遺体も見つからなかったから、ジョー(父)はお墓で眠っていない」と断ります。

 

そして、アリソン同様にマリーにも死者が見え話も出来るが故に「この7年間、ジョー(父)は自分達家族の前に一度も現れてくれなかった」とマリーは話します。

アリソンは「きっと何か理由があるのよ」と答えつつ、一人でジョーの墓に向かいました、、、

 

〖 家族の危機にも姿を現さないジョー 〗

墓から戻ったアリソンは法廷に向かいます。

そして、麻薬組織のボスを首尾良く起訴出来そうな感触を得て裁判を終えました。

しかし、その帰りにアリソンの上司の担当検事が何者かによって殺害されてしまいます。

誰の犯行か察しが付きつつも、家族にも自分にも危険が及ぶ可能性がある中、アリソンは事件の裁判を引き継ぎます。

しかし、家族にとって大変な状況の時でも、ジョーがアドバイスを授けに現れない事をアリソンは怪訝に感じていました、、、

 

 

〖 ジョーと夢で再会 〗

アリソンはメキシコの海岸に一人の男性が打ち上げられ、その男性はジョーにそっくりという夢を見ます。

アリソンはジョーが生き延びている可能性があると感じ、また、自分がこれ迄見て来た夢のほとんどが意味ある夢だったので、メキシコ当局に問い合わせをします。

 

裁判も進む中、アリソンは法廷にやって来た麻薬組織のボスの姿とジョーの姿が重なる幻視を見ます。

アリソンが家に戻ると「メキシコ当局ではジョーに似た男性が海岸に打ち上げられた事実や痕跡は無い」との電話を受けます。

 

その夜、ジョーは記憶喪失で自分の事も過去の全ての出来事も忘れてしまっている、、、

しかし、メキシコで生きていて、ジョーの周辺(人間関係)で麻薬組織のボスが関係している、、、

という夢をアリソンは見ます、、、

 

〖 我を失うアリソン 〗

翌日、アリソンは別の事件をでっち上げ麻薬組織のボスと会います。

その犯人が「ジョーである」を付き、ボスにジョーの写真を見せ「ジョーに関する情報を教えてくれたら起訴はしない」と取引を持ち掛けます。

するとボスは「自分の身柄をメキシコに引き渡せば話す」と交渉を持ち掛けて来ました。

 

麻薬組織のボスは間違いなくジョーを知っていて関係があり、ジョーは生きていると確信したアリソンは市長に取引に応じるよう掛け合います。

しかし、市長は「アリソンが見たのは現実ではなく夢だ」と断ります、、、

 

 

翌日の法廷でボスはわざと書類を落とした隙に、アリソンにジョーが映っている「別の写真」を見せます。

するとアリソンはボスに「ジョーの居場所を教えろ!!!」食ってかかり、アリソンは裁判の担当から外される事になってしまいました、、、