「100年に一度・・・」は暗示??? ~ドラキュラ伯爵からの伝言???(笑)~

この番組では、兵庫医科大学の法医解剖医の西尾元 氏による検証も紹介されていました。

 

問い:遺体が腐っていない点

検証:遺体の腐敗は細菌活動によって起こるもので、空気を必要とする。
   なので、土の中の深い所に埋めると空気が限られているので、腐敗が進みにくい。
   また、遺体の腐敗進行度は、空気中より土の中の方が8倍遅い

 

問い:死後に髪やヒゲや爪が伸びる事と、血が付いている点

検証:実際に解剖の現場でも、ヒゲが伸びていたり、髪の毛が伸びていたりは観察出来る。
   呼吸が止まっても体の全ての細胞がすぐに活動を停止する訳ではない
   また、口や鼻などに付いた血液は、肺の血管の血液が気管へ染み出し、口や鼻から出てきた可能性が高い。

 

問い:遺体の心臓に杭を打ち込んだ際の叫び声?

検証:消化管や肺の中に腐敗してガスが溜まる
   そのガスが体の外から杭を打ったり、圧迫した時に、口や鼻にそのガスが移動する事は起こり得る
   その時に気管や声帯など細い所を通り音が出たのでは?
   実際の解剖現場でも遺体にメスを入れた時に、ガスによって生じる奇妙な音を聞いた事がある。

 

このように検証されておりました。
ちなみに、これは余談ですが、私も大学院の時に法医学の授業を取っていました。
その授業では実際の現場写真を用いるので、途中で具合が悪くなった際には退出して良い事と、退出しても単位を上げるからと、「死者からのメッセージ」を聞き届けると共に、「生きている人間(学生)」にも寛大な先生でした(笑)

では、ここでも脱線から話を戻しますが、もしかしたら、この「意図した脱線」も「暗示」になっている!?という点にお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが(笑)

 

そして、当時のこのような「死体が生き返る」という考えは、昔からヨーロッパ各地でも「土着の信仰」として「信じられて」いました。
しかし、ヨーロッパ中西部ではキリスト教カトリックが広まり、「死者が生き返る」という発想や考えは次第に消滅していきました。
なぜなら、生き返って良いのは、イエス・キリストだけ、、、という「教え(教義)」だったからです。

 

しかし、セルビアやブルガリアやルーマニアなどの東ヨーロッパでは、ギリシャ正教が広まった地域であり、この正教には(布教が)広まった地域全体を一括して統制する「権威」が存在せず、オスマン帝国に支配された時も、地元の宗教に対して寛容だった為に、そのまま土着の信仰が根強く残った、と考えられているそうです。
そして、この点に関し、先ほどのクロイター博士は次のように分析しておりました。

 

クロイター博士:
『 この地域ではキリスト教を信じましたが、説明出来ない「隙間」が生じると、古い土着の宗教で「埋めた」のです。
  この世から去ろうとしない、腐敗しない死体を見てしまった、、、
  いったい、どう「解釈」すれば良いのか、、、
  不可解な出来事をバンパイアという古(いにしえ)の「伝承」に基づいて「理解」したのです。 』

 

そして、この番組の後半では、以降、バンパイア論争が巻き起こったが、ハプスブルク帝国の女帝と称され、マリー・アントワネットの母でもあるマリア・テレジアが様々な調査を命じ、1755年3月に『バンパイア 魔法 魔女 など迷信に基づく行為を禁止する法令』を発布し、また、当時は結核・ペスト・コレラなどの伝染病が幾度も流行していましたが、その時は原因不明の病や症状であり、19世紀に入り医学・生物学・化学等の発展により原因が判明していった事により、次第にバンパイアという発想が消えていった、と結ばれておりました。

と、番組からの素材の提供はここで終了ですが、繰り返しですが、ドラキュラ伯爵の小説は「1897年」という19世紀の「終わりも終わり」の時期になっております(笑)

 

では、ここから今回のテーマの趣旨に入って参ります!!!
ちょっとS.Light.Mの宣伝も含めまして、「暗示」につきましては、ヒプノセラピスト認定講座では勿論、セミナー「誰でも理解る 心と体と行動の繋がり」でも取り上げておりますが、そして、ここ迄で、既にお気づきかとも思われますが、