第257回:『 変化を起こすにはアプローチの仕方にも!? ~音楽療法や脳機能などから~ 』
【 その他参照ワード:ロボトミー、メロディック・イントネーション・セラピー、TMS 】
S.Light.M(カウンセリング・ヒプノセラピー・レイキヒーリング・各種セミナー&認定講座)の瀬川です!
今回は番組『 フランケンシュタインの誘惑E+ 』(NHK)から「 人を操る恐怖の脳チップ 」の回と、番組『 サイエンスZERO 』(Eテレ)から「 音楽が脳にもたらすうれしい効果が科学的にわかってきた! 」の回を、少し眺めながら進めます(笑)

まず最初は、『 フランケンシュタインの誘惑E+ 』からです!
【 電極チップで感情を制御 】
ホセ・デルガード(1915~2011年)は、スペイン生まれの脳科学者です!
ちなみに、デルガードに関しては以前のTOPICS「様々な感情(心)はあなたの味方です! ~映画「インサイド・ヘッド」より~」でも、余談として取り上げました(笑)
ところで、TOPICSでは幾度も伝えているのが、
私達の意識は・・・
脳に依拠していない!!!
との視点です!
ただ、それと同時に、
脳は大切で素晴らしい機能を備え・・・
私達を支えてくれている!!!
というのも事実であり真実です(笑)

今から約60年前、デルガードは、
脳に電極チップを埋め込み・・・
リモコンで電波を送る事で・・・
感情を制御しよう!!!
との目論見から、様々な実験を手掛けました!
ちなみに、デルガードが他界したのは2011年なので、かなり身近な感触を覚えませんか???(笑)
そこで、最初に結論として、脳に電極チップを埋め込み、感情を制御する研究は、
政府やエリート層や独裁者などが・・・
一般大衆をコントロールする手段として・・・
悪用される恐れがある・・・
との、非難の声も上がりました。
故に、晩年のデルガードは、研究拠点のアメリカから追いやられてしまいます。
そこで、何故、デルガードがこのような研究に邁進するに至ったかの足跡を、少し辿って行きます!

【 デルガードを変えた強制収容所 】
デルガードは父と同じ眼科医を目指し、医学部に入学しました。
しかし、1936年、スペインで内戦が勃発しました。
この内戦は、将軍フランシスコ・フランコが指揮する軍部が、クーデターを起こしたものです。
そして、デルガードは反フランコとして、共和国軍の医療部隊に参加していました。
翌1937年、デルガードの故郷に隣接する町で、フランコの手により市民5千人が大量虐殺されました。
その後の1939年、フランコはマドリードを陥落させ、独裁者と化しました。
更に、デルガードを含む、共和国軍の兵士等30万人以上を強制収容所に送りました。
そして、強制収容所では、
処刑や虐殺や暴力が日常茶飯事
でした。
そして、デルガードの晩年を取材したジャーナリストに、デルガードは次の事を話しました、、、
デルガード:
『 (処刑や虐殺や暴力が絶え間ない)強制収容所での体験が、自分に大きな影響を与えた。 』

収容されてから5ケ月後、デルガードは解放されたものの、
眼科医を目指すのを止めて・・・
脳の研究を始める・・・
ようになりました、、、
【 ロボトミーの全盛 】
デルガードが注目したのが、スイスの生理学者ヴァルターヘスが1920年代に行った、脳に関する実験でした。
この実験は、
猫の脳に電極を移植し・・・
電気刺激を与えた所・・・
猫は興奮して相手を威嚇する仕草を取り・・・
これが、感情が脳の働きで起こる事を示した・・・
世界で初めての実験・・・
と呼ばれる内容でした。
そして、刺激を受けたデルガードは1946年にアメリカに渡り、大学で脳の研究に没頭し始めます、、、

そして、当時のアメリカでは、精神科医のウォルター・フリーマンが開発した、
脳の一部を切断して・・・
精神疾患を治療する・・・
「ロボトミー」手術が全盛・・・
でした。
しかし、「ロボトミー」手術を受けた多くの患者は、
その後・・・
廃人となった・・・
と報告されています、、、

【 スティモシーバーの発明 】
そこで、デルガードは脳の一部を切断するのではなく、脳に電極チップを埋め込む治療を考えました。
そして、脳に対する電気刺激装置として、
「 刺激 = Stimulation 」 + 「 受信機 = Receiver 」
という、2つの言葉を組み合わせた、
「 スティモシーバー = Stimoceiver 」
を発明しました!
そして、スティモシーバーはリモート(遠隔)コントロールでした。
故に、動物の脳に直接電極を植え込む事が可能となり、動物を鎖で繋ぐ必要が無く、動物の行動も制限せずに、自由に実験を行えました。
そして、様々な実験を試す中、
動物の行動に変化が現れた・・・
デルガードには、そのように見えて、思えた・・・
という流れになりました、、、

故に、1952年、回復不能と診断された、てんかんや統合失調症などの患者25名に対し、
改良を重ねたスティモシーバーを用いた・・・
人体実験に取り掛かる・・・
という流れになりました、、、