変化を起こすにはアプローチの仕方にも!? ~音楽療法や脳機能などから~

2011年にアメリカで銃乱射事件が起こりました。
その時、議員のガブリエル・ギフォース氏が頭部を撃たれ、一命は取り留めましたが、事件から1ヶ月後の彼女の姿は、何を聞かれても「スプーン」としか話せなくなっていました
これが、

 

失語症

 

と判断され、言語を話す機能のある「左脳」に銃弾が当たった為と考えられました。
そして、その後に様々なリハビリを行っていた中で、目を見張る効果をもたらしたのが、音楽の要素を取り入れたリハビリでした。

このリハビリ法は、1970年代にアメリカで開発された訓練法で、音楽の節回しとリズムを話し言葉に応用するのが特徴的であり、

 

メロディック・イントネーション・セラピー

 

と呼ばれているものであり、慢性期でも急性期でも、どちらにも効果が上がると言われているそうです。
このリハビリを経て、ギフォース氏は、2年後には公聴会に出席し演説出来るようにまで回復を遂げました。
そして、この番組内に出演していた医師の見解においては、

 

『 脳の神経細胞は産まれた時が一番多く、その後は、減る事はあっても増えることは無い

  そこ(脳の神経細胞)に損傷を受けると機能も戻らない

  なので、損傷を受けた(脳の)周りの場所、あるいは、脳の違う場所が失われた機能を代償して(補って)きたのではないか?

  歌ったり演奏するなどは「右脳」が使われると言われているので、音楽的な要素を使った訓練で、「右脳」に「バイパス」が出来たと考えている。 』

 

とコメントしておりました。
では、ここで、この番組内で紹介されておりました、この訓練法を簡単にご説明致します!

 

① 患者さんの「左手」を握り、上下に動かす。( ← なぜなら、「左手」は「右脳」に繋がっている為 )

② ①と同時に、患者さんにハミング(鼻歌など)をして貰う。

③ ここ迄で「右脳」が活性化してきているので、音に合わせて(乗せて)単語などを話す訓練をしていく。( ← なぜなら、この段階では同時に、話す機能を司る「左脳」をも活性化させていく為 )

 

この①から③までを行う事で、「左脳」が担う話す機能を「右脳」に肩代わりさせる訓練となるそうです。
勿論、「繰り返し」行う事が大切とも紹介されておりました!

 

そして、アメリカのハーバード大学の研究においては、この訓練により、「発話」と「理解」を繋げている「弓状束」という脳の神経繊維の束が太くなっていく画像が撮影出来た事により、より積極的に治療として実践されているそうです。
では、両番組からの紹介はここで終了です!

 

今回は?私の方であまりコメントする事なく、皆さんの自由な発想で様々に捉えて頂ければと思いますが、少しだけ?私なりのコメントを申し添えて参ります(笑)
ここまでの内容においては、

 

脳への治療というアプローチにおいて・・・

(手術やTMSなどの)外側からのアプローチが効果を上げている側面もあり・・・

(音楽療法のように)元々の脳に備わっている内面の仕組みや力を活用して効果を上げている側面もあり・・・

 

と言えるのかもしれません。
勿論、脳の内面へのアプローチにおいては、これまでに積み重ねてきた様々な検証も役に立っているのは間違いありません。
そこで、私達の日常生活におけるアプローチという側面では、

 

人間関係であったり・・・

目標を達成する為のものであったり・・・

様々な面に反映されていく・・・

 

ものでもあります。
そして、人間関係にせよ、目標の達成にせよ、

 

仮に(今は)上手くいっていない(と感じられる)場合においても・・・

それまでのアプローチの仕方が全然駄目・・・

という事では全くない!

 

という視点は頭に入れて置いて損は無いと感じます(笑)
つまり、

 

そのような今迄のアプローチの仕方も・・・

決して無駄にはなっていない!

 

という事です。
しかし、何かを変えたい、あるいは、変化を加速させたいなどと思う際には、アプローチの仕方を少しだけ変えてみるというのも、より効果を発揮させていくのに、一理あるのかもしれません。
そして、このような際には、