A先生:『 最近、何か目の調子が優れなくて、眼科で診て貰っても特に原因が見当たらないと言われたけど、視界がモヤッとしてスッキリしない感じがあるんだけど・・・ 』
私:『 お医者さんに診て貰って特に原因がないとすると、心と体の繋がりという観点から、A先生には、何か過去の出来事で、今まで見ないようにしてきた事などで、何か思いつくことはありますか? 』
そこで、A先生は少し考えていました、、、
A先生:『 そう言えば、今まであまり思い出した事はなかったけど、小さい頃に親戚の叔父さんが刃物を持って自分を追いかけ回した事があったよ! 』
そして、私はA先生のお話に、ただ耳を傾けていきました、、、
A先生:『 とても怖かった事は覚えているけど、まだ小さくて何が起こっているのかも分からなかったし、何より、親戚の叔父さんだから、家族や他の親戚にも誰にも言えずに黙ったままにしていた・・・ 』
私:『 それは大変な体験ですし、小さい頃であれば怖さと同時に、なおさら誰にも相談出来なかったというA先生の気持ちもよく理解出来ますよ。 』
そして、私は次のように続けました、、、
私:『 もしよければ、A先生のその当時の小さかった頃をイメージして、その当時の自分を抱きしめてあげてみて下さい。 』
すると、A先生は目から大粒の涙を流し、数分ほど泣いていらっしゃいましたので、私は側で、無言で寄り添い続けていました、、、
そして、少し涙も落ち着いてきた頃、A先生は自分自身に語りかけるように、次のようにお話されました、、、
A先生:『 そうだよなぁ・・・自分は小さくて何も分からなかったし、何をしていいのかも分からなかったし、ましてや、親戚の叔父さんの事だから、誰にも話せなかったし・・・話せないというよりは、小さいながらも話してはいけない事だ・・・と、ずっと思い込んできた面が確かにあったよ・・・ 』
そして、私は次のように続けました、、、
私:『 そのように小さい頃であれば、何も出来ないのも当然かもしれませんよね。 でも、「今のA先生」であれば、当時の「小さかった自分自身」にアドバイスなりを出来ると思うんですけど、心の中で構わないので、そのアドバイスと一緒に「もう大丈夫だよ!」って伝えてあげてみて下さい。 』
そして、数分ほどA先生は目をつぶって心の中で小さかった頃の自分自身に語りかけ、うなずいたり、辛かったよね、、、ゴメンね、、、などの言葉を紡いでおりました、、、
それから数日後の事です、、、
A先生:『 瀬川さん、この前お話してくれてやってみた事で、とても心の中がスッキリしたよ! 目の方も以前と比べるとスッキリして、視界もクリアになってきたよ! 』
実話はここで終了ですが、この会話を含めた出来事は、ほんの10分程度の時間で行われた事です。
場所も職場のベランダでの雑談です。
ベランダという外なので、車が通る音や様々な雑踏音なども入り乱れている環境です。
勿論、私は「リラックスしていきます」などの意識的な催眠誘導も一切行っていません(笑)
端から見ても、普通に会話をしている状況にしか見えない事でしょう。
もしかしたら、瀬川さんが何か酷いことをしてA先生を泣かせている!と、他の人の目には映るのかもしれませんが(笑)
そして、ここで行われていた事は、
私という「他者」を介した、A先生の「自分自身」とのコミュニケーションセラピー
です。
私はA先生に何の恩返しも出来ていませんが、唯一この時の会話で「魂の癒し!?」を微々たるものながらも、して差し上げられたのかな!?と勝手に解釈しています(笑)
ちなみに、私の美談を紹介した訳では決してありませんので(笑)
では、ここまで催眠の本質である3つのポイントと私の実話を通して、皆さんはどのように感じたでしょうか???
もしかしたら「一人で簡単に出来る」のは本当に可能かも!?と思い始めてきたでしょうか???
【 年齢退行(インナーチャイルド)療法のISEとSSE 】
いよいよ、ここからその方法に入っていきますが、その前に少しだけ実際の「年齢退行(インナーチャイルド)療法」のセッションで活用される下知識を教えます。
それは、