薄れゆく記憶には気づけば良い ~2つの雪印事件から学び取る日本の現状も~

そして、生産者の元に《 直接に 》足を運び、膝をつき合わせて意見に耳を傾け《 話し合いを重ね 》、様々な取り組みに《 汗を搔いて 》いきます。
そして、組織としては《 真の意味での苦言(有り難いアドバイス) 》を呈してくれる社外取締役の導入なども進めていきます。

そして、《 現在の 》雪印メグミルクとなって《 再生 》していきました。

そして、2003年から6月27日(食中毒事件)と1月23日(牛肉偽装事件)を「事件を風化させない日」として制定し取り組みを行っているそうです。

 

ところで、雪印の《 ルーツ 》は約100年前に遡り、農民による農民の為の生産組織を《 目指し 》、大正14年(1925年)に北海道製酪販売組合として設立されました。
そして、バターの製造から始め、その後はチーズや牛乳などと事業を拡大していきます。

その創立メンバーの一人である黒澤 酉蔵 氏は「健土健民」という「健全な土地が健全な食料をもたらし、健全な食料が健全な人間を形成する」と唱え、その後、雪印は全国展開を始め、昭和30年代には業界トップの乳業メーカーとなり、更に多角経営を進め、平成に入ると売り上げも伸びに伸びていきました。

が、しかし、この頃から《 当初は 》経営に参画していた酪農関係者が《 姿を消し(存在を顧(かえり)みられなくなり) 》、酪農の《 現場に一度も足を運んだ事のない 》社員が増え続けていった《 時期とも重なって 》いきます、、、

 

そして、この番組では土岡 英明 氏(食中毒事件当時は西日本支社で関西の牛乳部門を統括する営業企画課長として現場で指揮を執る、後に変革の会のメンバーの一人となる、その後は役員や顧問を歴任)が以下のコメントをしておりました、、、

土岡 氏:
『 私達の会社というのは、やっぱり、この2つの事件で失ったものも多いですけれども、学んだ事も多い、そういった企業です。

  本当にブランドというのはお客様との約束ですから、本当にお客様と自分達の目線が離れていってはないか、お客様の目線とズレた事をしているのではないか、という事を常に問い続けないと、その事は違う方向に行ってしまう。

  そこが風土だとか、体質という所に繋がっているんだろうと。
  従って絶えず「し続けなければいけない」し、こういった活動に終わりはないんだろうと思っています。 』

 

ここで番組からの内容はひとまず中断しますが、特に会社などで働いている方の中には、雪印事件のように極端なケースではないにせよ、耳が痛い!?穴があったら入りたい!?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね!?(笑)

では、副題にあります《 日本の現状 》に対し私なりの視点を繋げて重ねて眺めてみますが、特にここからはざっくばらんに?率直に?あるいは過激に?ぶっちゃけていきますので、予めご理解とご了承をお願い致します!

 

雪印の工場では《 改竄 》が行われていましたが、数年前に、ある学校法人の土地取引に関する不正値引き問題が明らかになりました。
そして、様々な資料が《 ある時点 》から《 改竄まみれ 》になった事は、これも《 まだ記憶に新しい 》かもしれません。

改竄の《 指示 》を受けた一人の職員の方は《 良心の呵責 》に苛(さいな)まれ、鬱を発症し、その後に自らで命を絶たれてしまった、、、という痛ましい出来事を《 覚えている 》方もいらっしゃるでしょう。

 

しかし、その後も《 名ばかりの形式上だけの 》内部調査で《 お茶を濁され 》、政治家の指示や官僚の関与の度合いなども含め、そのほとんどが《 曖昧模糊(うやむや) 》のままで終わっています。

お一人の《 (生)命 》が失われているにも関わらず、、、です、、、

裁判 》でも、ご遺族である奥様の主張はほとんど認められず却下されています、、、

そして、ここ最近も全国の裁判所における《 記録廃棄 》問題が続々と判明して来ています、、、