薄れゆく記憶には気づけば良い ~2つの雪印事件から学び取る日本の現状も~

第465回:『 薄れゆく記憶には気づけば良い ~2つの雪印事件から学び取る日本の現状も~ 』

【 その他参照ワード:食中毒事件、牛肉偽装事件、カネミ油症事件 】

S.Light.M(カウンセリング・ヒプノセラピー・レイキヒーリング・各種セミナー&認定講座)の瀬川です!

今回のテーマの、「薄れゆく記憶には気づけば良い」とは、

 

記憶が「薄れてゆく事に」気づけば良い

 

との意味ではありません(笑)

そして、前々回のTOPICS『 クローン技術(クローン人間)を魂の視点で考えてみる ~逆鱗に触れるのか!?~ 』では、

 

『 1997年、スコットランドのロスリン研究所で「体細胞核移植」から、クローン羊のドリーが誕生します! 《 記憶にある 》人もいるでしょう(笑) 』

『 真偽不明ながらも2018年の年末には、中国の博士が人間(双子の女児)のクローンを誕生させたニュースは《 記憶に新しい 》かもしれません、、、 』

 

などのコメントもしました、、、

 

 

では、ここから番組『 エラー 失敗の法則 雪印 2つの事件 』(NHK BSプレミアム)の一部を少し眺めます!

 

【 戦後最大規模の食中毒事件が発端 】

《 当時の 》乳製品のトップ企業に、雪印乳業がありました。

しかし、創業から75年目の2000年6月、雪印製品による集団食中毒が発生しました。

被害者は1万3、000人以上にも上り、《 戦後 》最大規模の食中毒事件と言われます。

 

更に、《 その後の 》2002年1月、子会社の雪印食品が輸入牛肉を国産と偽装し、BSE(狂牛病)対策費用を騙し取る事件を起こしました。

この2つの事件により、雪印グループは《 事実上の 》解体に追い込まれました、、、

 

 

ここから、食中毒事件で《 何が起こっていたのか 》を眺めます!

 

(2000年)6月27日午前11時29分 】:

雪印乳業の西日本支社に、「 大阪工場で製造された加工乳を飲んで、下痢や嘔吐などの症状が出た。 」との電話が入ります。

 

6月28日 】:

大阪工場は、保健所の立ち入り検査を受けます。

そして、保健所から「 製品の自主回収及び事実公表の為の新聞広告を出すように。 」との《 勧告 》を受けます。

しかし、大阪工場長は、自主回収は了承するものの、事実の公表は《 回答を留保 》します。

 

なぜなら、工場長の《 一存のみ 》で、事実の公表は決められなかったからです。

更に、この日は株主総会が開催されていて、全役員そして幹部は札幌に出張中で、《 現場の職員は、電話での指示を仰ぐしか 》出来ませんでした。

 

ただ、《 一刻も早い対処が必要となる 》のが、食中毒(事件)の性質です。

そして、《 後に 》事実公表を留保した部分が《 致命的な痛手 》となります、、、

 

6月29日 】:

全国のスーパー等から、製品の自主回収が実施されます。

しかし、《 未だに 》事実の公表は、社内で決定に至りませんでした。

そして、保健所と大阪市が記者会見を開き、事実を公表します、、、

 

 

6月30日 】:

《 ようやく 》、雪印は事実公表の新聞広告を掲載します。

しかし、この間(留保していた間)に《 被害は拡大の一途 》を辿り続けました。

西日本支社には苦情や問い合わせの電話が鳴り続き、電話そのものが繋がらない状況になります、、、

 

7月1日 】:

社長が記者会見を開き、「 自分が事件を《 知った 》のは、第一報から2日後だった。 」と話します。

そして、大阪工場長は「 機器のバルブに汚れが見つかった。 」と、同じ記者会見で話します。

しかし、それすらも社長は《 知らなかった(この記者会見で初めて知った) 》と話します。

 

このチグハグさには、《 当時の 》社内連絡体制の複雑さが関係していたと《 振り返られて 》います、、、