死に逃げは出来ない:前半 ~気候変動とマイクロプラスチックより~

では、前置きが長くなりましたのと、少々衝撃的!?な表現ではありますが、今回は「死に逃げは出来ない:前半 ~気候変動とマイクロプラスチックより~」とのテーマをお届けして参りますが、ここからは先程の《 大局的 》との視点を活用し、

 

《 緩やかな 》自殺・・・

 

との言葉をキーワードやポイントとして眺めてみて下さい、、、

そして、当初は1回で完結させようとTOPICSを書き進めておりましたが、やはりとても大切で必要なテーマでもある事から《 より丁寧に知って考えて 》貰いたいとの《 想い 》が募った為に、今回の前半と次回の後半に分けてお届けして参ります!

 

では、ここからは『 地球ドラマチック 』(Eテレ)という番組の「温暖化の脅威 ~5、600万年前からのメッセージ~」の回を素材として眺めて参りますが、この元番組は2022年にドイツで製作されたものになります。

アメリカのワイオミング州にビッグホーン盆地と呼ばれる場所がありますが、ここには、この地を覆った《 かつての超高温時代 》の痕跡が残っています。
この地では温暖化が哺乳類に与えた影響の調査の為に化石と堆積物の発掘が行われていますが、ここから5、600万年前の《 地球の姿 》が見えてきます、、、

 

この5、600万年前の地球は《 極端な 》温暖化の時代であり、約1万年の間に平均気温は5℃も上昇しましたが《 この時の原因 》は火山の噴火による大量の温室効果ガスの放出によるものと考えられています。
これにより海水の温度も上がった事により水中の酸素濃度が低下し生物が生息出来なくなりました。
そして、気温の上昇は陸上での生態系のバランスも大きく変化させました。
このような事から、この時代は、

 

暁新世・始新世境界温暖極大イベント(PETM)

 

と呼ばれています。
そして、この当時の地球の状況と現在の地球の状況とは《 とても似通っている 》と言われています、、、

 

このPETM時代の生物達が温暖化にどのように立ち向かったかの痕跡として、このビッグホーン盆地からエクトシオンという哺乳類の歯の付いた顎の化石の一部が見つかりました。
その歯をPETM時代のもの、更にそこから100万年前のもの、最近の5、500万年前のものと比較した所、

 

PETM時代のものが一番小さい

 

という事が判明しました。
このエクトシオンという動物は中型犬くらいの大きさと考えられていますが、PETM時代ではチワワくらいの《 大きさ 》になってしまったと考えられています。

、、、チワワという犬に対する表現としては、本来は《 小ささ 》の方がシックリ来るかと思われますが、言い得て妙!?ではありませんが、このような《 矛盾 》というのもこの先の鍵を握って来ます、、、

 

そして、このような《 時代の違い 》による体の大小という現象(変化)は馬の祖先に当たる他の哺乳類などでも同じ傾向がある事が判明しています。
つまり、PETM時代では動物などの生物の小型が引き起こされたと考えられているそうです。
そして、約20万年続いたとされるPETM時代では、その当初では様々な木々などの森林が消失し亜熱帯の乾燥地帯に変化していき、それによる《 食糧不足 》への対応として動物達の小型化が加速していったのではと推測されているそうです。

そして、《 現代(今) 》に目を向けると大気中に排出された(二酸化)炭素の量が現在のペースで続いていくと、約200年ほどでPETM時代と同等の温暖化が引き起こされると考えられています、、、

 

そして現在、地球上では約90万種動物達が絶滅の危機に瀕しています。
《 その原因 》の多くは人間による開発の為の植林伐採などによって動物達の生息地を破壊している事が関係していますが、人間により引き起こされる自然環境の変化(破壊)も関係しています、、、