死に逃げは出来ない:後半 ~気候変動とマイクロプラスチックより~

第450回:『 死に逃げは出来ない:後半 ~気候変動とマイクロプラスチックより~ 』
【 参照キーワード:気候変動、マイクロプラスチック、地球温暖化、PETM時代、エコロジカル デス、6PPD-キノン、海洋酸性化、原発 】

S.Light.M(カウンセリング・ヒプノセラピー・レイキヒーリング)の瀬川です!

前回の前半に引き続き、今回は同テーマでの後半をお届けして参りますが、前回では5、600万年前の地球に起こっていた超高温時代である《 PETM時代(暁新世・始新世境界温暖極大イベント) 》などを取り上げ、現在のペース量で大気中に(二酸化)炭素が排出され続けると約200年ほどでPETM時代と同等の温暖化が引き起こされると推測されている点や、それと同時に現在では多くの動植物等が絶滅の危機に瀕し続けている(晒され続けている)という点、そして現在の地球の状況は先のPETM時代の状況と、とても似通っているなどをご紹介致しました。

そして、前回の締め括りにおきましては、

 

『 果たして人間は生き残れるのでしょうか・・・

  あるいは・・・

  人間だけが生き残れればそれで良いのでしょうか・・・

  はたまた・・・

  選ばれた一部の人間だけが生き残りを許されるのでしょうか・・・ 』

 

とお伝え致しましたが、前回と同様に今回も、

 

《 緩やかな 》自殺・・・

 

との言葉をキーワードやポイントとして、この先を眺め《 知って考えて 》みて下さい、、、

 

では、今回活用する素材は『 テレメンタリー2023 』(テレビ朝日)という番組の「プラスチックの行方 ~『水の国』からの警鐘~」(熊本朝日放送製作)の回から少しご紹介して参ります!

現代の私達の日常生活では、その多くをプラスチックに頼っていますが、このプラスチックは細かくなって陸へ海へ、そして《 大気へと拡散 》されており、しかも、その使われたプラスチックの行方が分かっているのは僅か5%ほどと言われています。
つまり、プラスチック(ゴミ)の95%が行方知れずで、今も地球上のどこかに《 溜まり続け放置されている 》という事です。

 

ところで、熊本市は人口約74万人の水道水源を100%地下水でまかなっている事から「水の国」と呼ばれていますが、2017年から行われて来た江津湖という箇所の調査において、多い所では湖底の砂や泥1㎏あたり2、000個以上のマイクロプラスチックが含まれていた事が判明しました。
この結果は世界中の河川等の調査においても高い値に該当し、《 この原因 》は河川から流入されたものと考えられております。

なお、定義としては【 5㎜以下に小さくなったプラスチックがマイクロプラスチックと呼ばれる 】となっております。

 

更に2022年に行われた地下水の調査でもマイクロプラスチックのようなものが発見され、それを分析した所、ポリエチレン(製品)と同じ特徴を示している事が判明しました。
そして、熊本市内7地点の観測井戸でマイクロプラスチックが検出され、地下21m(浅い地点)から115m(深い地点)の箇所で100リットルあたり1~10個ほどのマイクロプラスチックが検出されましたが、その濃度は低いとは言え、地下水からの検出は日本国内で初めてとなりました。

 

そして、このようなマイクロプラスチックは空気中を漂い《 呼吸によって人の体内にも入っている 》という事が既に分かっており、年間に数千万個ものマイクロプラスチックを吸い込んでいるという試算も出されているそうです。
ただ、《 現在の所 》では水を飲む事によって体内に取り込まれるマイクロプラスチックの量は《 呼吸に比べれば 》微量だそうです。

 

そして、マイクロプラスチックが生態系に与える影響についての研究では、メダカに高濃度のマイクロプラスチックを与えた所、メダカの《 行動がおかしくなる 》という事も分かって来ました。
そして、このようにメダカの行動がおかしくなってしまうと、メダカでは《 エサを採る行動 》が出来なくなったり、天敵から《 身を守る行動 》が取れなくなったりする事などに結び付き、やがては《 死に至る 》という事になり、このような現象は、