三日坊主の勧め!?(笑) ~アリストテレス哲学より~:幸福と徳と中庸

Aくん : 私は勇気がない臆病者だけれど、どうすれば良いのでしょうか?
B先生 : まず、勇気のある行いをする事だね。
Aくん : ですから(勇気がないから)それが出来ないんです。 どうしたら良いのでしょうか?
B先生 : でも、まず勇気のある行いをする事です。

 

番組内でもコメントされておりましたが、これはいわゆる「堂々巡り」のような問答ですが、「鶏が先か卵が先か」にも相通じる面があります。
そして、このTOPICSでは、この側面を《 (過度な)二者択一に陥らない 》事が大切と表現して来ております。

そして、ある意味では極論?妄想?かもしれませんが、《 鶏と卵は同時に存在していた! 》というのが一番スッキリとし、万事解決!?の視点となるように思えますが、皆さんは如何でしょうか???(笑)

 

そして、このような命題についてのアリストテレスの考え方の一つのケースとして「 逆上がりが出来ない人でも、何度も練習していると、ある瞬間に出来るようになる。 そして自信を得て、出来る回数が日に日に増えていく。 」と番組では例えられておりました。
これはいわゆる《 小さな成功体験 》を積み重ねるというものであり、私自身も同様ですが、

 

成果が全く見えないと人は次第にやる気を失い・・・

終いには諦めて何もしなくなる・・・

 

というのは実感としても!?お分かり頂けるかもしれません。
そして、これも最近のTOPICSでは改めて《 復活 》させている言葉として、

 

「諦める」の語源は「明らかに究める」

 

と紹介しております!

では、次は「悪徳」についてのアリストテレスの言葉です!

アリストテレス:
『 人と人の交渉におけるいろいろな事柄を行うことによって、われわれは正しい人間になったり、不正になったりするからである。
  また恐ろしい状況におけるもろもろの事柄を行いながら、恐れることや自信をもつことを習慣づけられて、われわれは勇敢な人間になったり、臆病になったりするからである。 』

解説:
『 アリストテレスは技術と同様に「徳」も身に付いた時には「素早く出来るようになる」「喜びを感じるようになる」と述べている。
  (また)アリストテレスは「徳」ある人をモデルにして初めて「徳」は身に付くんだという風に考えています。

  「徳」についても「悪徳」についても、(子どもは)まずは親のあり方を見て自ずと身に付けてしまうということがある訳です。 』

 

ここはコミュニケーションの側面と関係しているとも言えますが、コミュニケーションが何故存在しているのか?の一番の理由が、

 

この世に自分一人(きり)しか存在していなければ・・・

《 自分 》という「認識」すら保てない・・・

 

からです。
そして、先程は『 小さな成功体験 』との言葉も出て来ましたが、

 

成功体験とトラウマの本質は同じ!?!?!?

 

という視点も成り立つかもしれません。

例えば、成功は繰り返す事で良い「イメージ」が湧きやすくなり、一方のトラウマでは繰り返し想い出す事によって「想像(記憶)」に脚色も混ざり増幅されやすくなる傾向もあります。
これがよく言われる所の「予期不安」とのものですが、「取り越し苦労」と紙一重でもあります。

 

そして解説では『 「徳」についても「悪徳」についても、(子どもは)まずは親のあり方を見て自ずと身に付けてしまう 』とのコメントがされておりましたが、《 「学ぶ」の語源は「真似(まね)ぶ」 》であると幾度もお伝えして来ておりますのと、

 

大人が子どもから学ぶ(想い出す)姿勢を(見)失ってはならない・・・

 

とも。
そして、大人の社会にイジメがあるから子どもの世界にそれが《 反映 》されるとも、、、

そして、アリストテレスは、