多様な生命から人間という自分を知る ~私の蝶育て奮闘記!?も(笑)~

第414回:『 多様な生命から人間という自分を知る ~私の蝶育て奮闘記!?も(笑)~ 』
【 参照キーワード:腸内細菌、脳腸相関、プロバイオティクス、超有機体、神経伝達物質、バタフライ効果、蝶の育て方 】

S.Light.M(カウンセリング・ヒプノセラピー・レイキヒーリング)の瀬川です!

今回は「多様な生命から人間という自分を知る ~私の蝶育て奮闘記!?も(笑)~」というテーマをお届けして参りますが、前回のTOPICSは「更年期障害と腸のヒーリング ~心身両面へのアプローチ~」でしたが、実はそれで終わりではありませんでした(笑)

とは申しましても、「繋がり」と「重なり」という「反映」から今回は別の視点からの内容になっているという意味合いです!
なので、「腸」「蝶」を掛けたダジャレでは全くありませんので(笑)

 

それでは、前半は『 サイエンスZERO 』(Eテレ)という番組からの「 サルもコアラもカメムシも! アニマル腸内細菌の“超”能力SP 」の回を素材として活用して参りますが、その前に少しだけ前回のTOPICSのポイントを箇条書きで整理してみます!

 

○ 脳よりも先に腸が存在し、腸が進化して脳になった(との説や考え方が現在では主流)

○ (故に)セロトニンなどの神経伝達物質は脳だけではなく腸にも存在している

○ 舌に味蕾(みらい)という味覚センサーがあるのと同様に、腸にも絨毛(じゅうもう)という独自の味覚センサーがある

○ このような脳と腸との「繋がり」と「重なり」は《 脳腸相関 》と医学上では呼ばれている

 

と、ざっとした概略でしたが、脳と腸とは「切っても切れない」関係、あるいは「持ちつ持たれつ」のような関係のようにイメージして貰えれば充分です(笑)

 

では、一つ目の素材から進めて参りましょう!

腸に住んでいる微生物たる腸内細菌は、人間は勿論のこと、腸を持つほとんどの生命に存在しており、様々な役割を果たしてくれています。
そして、この番組に出演されておりました野生動物の腸内細菌研究の第一人者と言われている中部大学教授の牛田 一成 氏が、腸内細菌が人間や動物(生命)にとって、そんなに重要なものなのか???との問いに対し、

牛田 氏:
『 そうですね、腸内細菌と色んな病気の関わり、太ったり、痩せたり、心に影響したり、そういう事に関係します。 』

 

そして、自然界の多種多様な生命においては、人間には考えられない物を食べ、それを消化などして生きていけるという、私達人間においては到底理解も出来ず経験も出来ない現象に対し、

牛田 氏:
『 よく調べてみると、ほとんどが腸の中に住んでいる細菌の力を借りて生き延びているという事が明らかです。 』

 

ところで、カメムシの一種である体長1.5㎝程のホソヘリカメムシは植物から栄養を吸い取って生活しています。
このカメムシの消化管は前と後ろに分かれていて、前の方では食べ物の消化吸収が行われ、後ろの方が腸内細菌の為だけのお家(住処)になっているそうです(笑)

そして、1匹のカメムシの腸内には1億ものバークホルデリアという細菌が生存していて、カメムシの体内で生まれる尿素などの老廃物を、もう一度栄養として再利用していると考えられているそうです。
故に、腸内にバークホルデリアがいないカメムシでは、体重や産卵数などが半減する事が判明して来たとの事でした。

 

このようなカメムシですが、人間にとっては大豆に被害を及ぼす害虫でもあり、毎年大きな被害が出ております。
そして、今までは農薬を使って対処していましたが、この農薬に耐性を持つカメムシが出現する事があるそうです。

この耐性を持つのは昆虫自体の能力とこれ迄は考えられて来ていましたが、農薬に耐性を持つカメムシの腸内のバークホルデリアが農薬を分解している事が解って来ました。
そして、耐性を持つカメムシは農薬を分解出来るバークホルデリアを土壌(そこに生存している微生物なども)から摂取している事も明らかになり、これは世界初の発見だそうです!

カメムシにおいては、強烈な臭さを発する!!!とのイメージも強いでしょうが、もしかしたら、身を護る為などの腸内細菌の働きなのかもしれませんね!?(笑)