更年期障害と腸のヒーリング ~心身両面へのアプローチ~:腸内細菌と同じ多様性の視点も

第413回:『 更年期障害と腸のヒーリング ~心身両面へのアプローチ~:腸内細菌と同じ多様性の視点も 』
【 参照キーワード:更年期障害、エストロゲン、ホルモン補充療法(HRT)、LOH症候群、不定愁訴、脳腸相関、腸内細菌、腸内フローラ、腸のヒーリング 】

S.Light.M(カウンセリング・ヒプノセラピー・レイキヒーリング)の瀬川です!

ご存じの方もいらっしゃるかと思われますが、つい先日、厚生労働省が更年期(障害や症状)に関する初の実態調査を行った結果を公表したとのニュースが流れておりました。
更年期(障害)というのは昔から言われ続けているものではありますが、なかなかその内容や症状などは分かっているようで分かっていない面もあるのが多くの人にも当てはまるかもしれません。

そこで今回は「更年期障害と腸のヒーリング ~心身両面へのアプローチ~:腸内細菌と同じ多様性の視点も」というテーマをお届けして参りますが、まず最初に私は医師ではありませんので、病気等に関する診断や断定などは出来ませんのと、症状等がある際には医師の診察や治療を受ける事も大切で必要である点をご理解とご了承頂ければ幸甚です。

 

そこで、このような素人の私ではありますので、間違いなどがあってはいけませんし、「客観的な視点」も大切という面から、まず始めの一つとして2022年4月16日に放映された『 NHKスペシャル「#みんなの更年期」 』という番組を「代弁」として活用させて頂きます!

更年期とは概ね45歳~55歳の閉経前後の10年間を指すものであり、日常生活に支障が及ぶと更年期障害と診断され治療の対象となります。
そして、更年期障害における症状の有無や程度には(かなりの)個人差がありますし、それが故に更年期障害の症状がある当人同士でもお互いに理解し辛い原因となっているとの見解もある模様です。

 

そして、現在の所での更年期障害の原因としては、思春期頃から卵巣から女性ホルモンであるエストロゲンが分泌されるようになりますが、20代から30代でこの分泌量がピークになり、閉経前後の辺りでは、この分泌量が激しい乱高下をしながら急激に減少していき、それに体が追いつかない、あるいは慣れない為に症状が出やすくなり、更に自律神経の働きにも影響(変調)を及ぼすようになっていく事が挙げられたりします。

このエストロゲンとは骨を丈夫にし、血管をしなやかにし、気持ちを明るく保つなどの重要な働きがあると言われておりますが、更年期障害のような症状は男性にも起こり得るものであり(男性でも少量のエストロゲンは体内で造られています)、これはストレス等が原因とされている「LOH症候群」とも呼ばれております。

 

そして、2021年にこの番組が実施した40代から50代の女性26,462人へのアンケートでは、約4割に当たる37%の女性が現在もしくは過去3年以内に更年期症状を経験しているとの結果になりました。

この更年期障害は《 症状のデパート 》などとも言われたりしておりますが、生理不順、肩こり、不眠、頭痛、眩暈(めまい)やフラつき、嚥下(えんげ)障害、火照(ほて)り、動悸、寝汗などの過度な発汗(ホットフラッシュ)、倦怠感(極度の疲れやだるさ)、耳鳴り、関節痛、骨密度低下、脂質異常、尿もれ、粘膜乾燥、集中力低下、イライラや訳の分からない怒りなど、かなりの多岐に渡っています。

 

そして、この番組の冒頭では象徴的な場面として、職場での偏見や無理解(『 我慢が出来ない人 』と言われたり、揶揄されるなど)、医療現場で直面する壁(医師から『 更年期は病気ではない 』と言われたりなど)が紹介され、それにより孤独感が増していく傾向が高くなると伝えられておりました。

そして、ある一人の女性の方がインタビューに応えておりましたが、その女性の方は動悸と寝汗で循環器(内科)を受診し、耳の閉塞感と耳鳴りで耳鼻科を受診し、首と肩の痛みで整形外科を受診し、眩暈で脳神経内科と脳神経外科を受診し、というように症状毎にそれぞれの医療機関に通院し数多くの薬も服用しておりましたが改善しなかったそうです。
そして、ようやく6つ目の医療機関で更年期障害と診断されるに到りましたが、原因や理由が分からずに、悩んだり塞ぎ込んだり悶々としている時間が辛かったとお話されておりました。

このような様々な更年期障害における症状が元となり、ご家庭では子どもとの関係が悪化したり、夫との離婚などに結び付いてしまったりなどの身近な関係性にも影響が出るケースも少なからずありますし、特に職場での影響は多岐に渡っています。