2022年のメッセージ ~フレディ・マーキュリー&「過」と「陥」と「再」~

そして、1986年の10月にイギリスのマスコミがフレディ氏がHIVの血液検査を受けたと大々的に報じましたが、彼はそれを即座に否定しました。
その後の1991年の11月23日に、彼は自らがエイズである事を公表し、その翌日の11月24日に他界されます。
彼が何かしらの病気であろう事は周りのスタッフも知っていたそうですが、真相(本当の病名)に関してはバンドのメンバーも死の数ヶ月前に知ったそうです。

 

そして、フレディ氏と親密で大切な時間を共に過ごした事のある、同性愛者の男性のキャスターであった方が《 クイーン:ブレイク・フリー 》という番組で次の事をお話されておりました。
その人は1983年にフレディ氏と(当時)付き合っていた彼のパートナーと会ったそうです。
そして、フレディ氏に『 新しい病気は大丈夫? 』と聞いた所、フレディ氏は『 僕の病気はエイズさ、最善を尽くしている最中だ 』と話したそうです。

このキャスターであった方は、発症まで10年間の潜伏期間があると仮定し推察した所、フレディ氏は1970年代後半には感染していたであろうと考えており、更に、フレディ氏は表向きは平気な顔をしながらも、もう手遅れである、、、と感じていたであろうと、当時のフレディ氏の状況などを想い出すと、そのように考えている(考えざるを得ない)との事でした。
なぜなら、若かりし頃のフレディ氏のドラッグや複数人とのセックスなどの、いわゆる荒れた生活をこのキャスターであった方は知っていたからでもあります。

 

と、ここまで少し長くなってしまいましたが、フレディ氏の人生の足跡を追う事や、HIV感染等を取り上げるのが今回の趣旨ではありませんが、「ここまで」と「ここから」の「時系列の視点」というのが、真の意味での2022年のメッセージと関係して参りますので、もう少しだけ続けさせて頂きます!

 

フレディ氏はバンド以外にも、ソロとして歌手活動をしておりました。
そして、その中のソロ曲の一つに、今回ご紹介する《 TIME WAITS FOR NO ONE / タイム・ウェイツ・フォー・ノー・ワン 》という作品があります。

この歌は1986年に「タイム」というミュージカルのコンセプトアルバムとしてレコーディングされました。
そして、この歌の作詞・作曲を手がけ、フレディ氏と長年の友人であるデイヴ・クラーク氏が貴重保管庫の中にずっと眠っていたこの歌の音源を2018年に発見しました。
そして、それから約2年の歳月を費やし、2019年にこの曲が発売される事となりましたが、このように、約33年間の月日を越え、今回、私達の前に姿を現す事と相成りました。

 

そして、この曲を歌っているPV(プロモーションビデオ)におけるフレディ氏ですが、普段の派手で奇抜な衣装とは裏腹に、白色のシャツとズボンで、とても清浄感溢れる姿勢で歌い切っております。
先ほどのお話にもありましたように、1983年には既にフレディ氏は自らがエイズである事を自覚していた関係もあるのかもしれませんが、また、冒頭での私のコメントにおける『 もし仮に・・・色々な出来事に意味があるとしたならば・・・という想像力を活用・・・ 』という点も含め、何故、この曲だけフレディ氏は普段との装いを変え、また、何故、長い期間眠っていたこの曲が2019年に日の目を見る事になったのか、、、

では、ここからは著作権法上の引用の範囲内としての条件を満たした上で、歌詞の全文をご紹介して参りますので、よく眺めてみて下さい、、、