メス(のシジュウカラ) : 『 チリリリリ 』 = 『 お腹すいた 』
オス(のシジュウカラ) : 『 ツピー 』 = 『 ここにいるよ 』
とコミュニケーションをし、オスがメスに食べ物を持ってきます。
また、
ある一羽のシジュウカラ : 『 ヒーヒーヒー 』
と鳴き声を出すと、仲間のシジュウカラが一斉に動き出します。
これは「ヒーヒーヒー」が天敵である「タカ」を指し示す単語である事から、避難(回避)行動に繋がっていきます。
また、「ジャージャー」という単語は、これも天敵である「ヘビ」を表現しているそうです。
ちなみに、前々回と、その前のTOPICSのテーマでもあった「迷信」でも「ヘビ」はよく登場して来ましたが(笑)
と、ここで、このような研究をしている意義につきまして、鈴木博士は次のようにコメントされておりました。
鈴木博士:
『 人だけが言葉を持っていると決めつけていただけで、詳細に色んな動物を調べていくと、多分、もっと面白い共通点とか見つかって来て、言葉はどうやって進化したのかとか、どこに僕達の言葉の能力の起源があるのかっていう事に迫ることにも直結するんじゃないかと考えています。 』
ちなみに、このTOPICSにおきましては、「共通点(繋がりと重なり)」、そして、「物事や出来事は大なり小なりそれぞれを反映している」との視点も、幾度も紹介させて頂いております(笑)
では、このように単語の活用に関しては、何となくイメージしやすかったかもしれませんが、これも天敵であるモズの剥製を使った実験と観察によって文章(文法)の活用の仕方が発見(証明)されました!
その文章(文法)とは、
『 ピーツピ・ヂヂヂヂ 』
というものでした(笑)
これは、
《 『 ピーツピ 』 = 『 警戒しろ 』 》 + 《 『 ヂヂヂヂ 』 = 『 集まれ 』 》
と組み合わされて、この鳴き声が発せられると、シジュウカラ達はキョロキョロ周りを見渡しながら集まって来て、そして、羽根を素早く動かしてモズを威嚇する事を繰り返しました。
そして、「集まれ(ヂヂヂヂ)」だけだと、無防備に移動して天敵に襲われる可能性がある事と、「警戒しろ(ピーツピ)」だけだと、その場所から動かなくなって、天敵を追い払う為の「協力」が出来なくなる可能性が残されます。
そこで、実験では録音した単語を「逆に」入れ替えて「ヂヂヂヂ・ピーツピ」とシジュウカラに聞かせた所、どちらの単語にも反応しなかったそうです(笑)
この実験と観察から、シジュウカラ(鳥)達は文章(文法)を活用しているのでは???との問いが生まれました、、、