スペースデブリ(宇宙ゴミ)と動物言語学からの視点の拡大 ~思い・言葉・行動&真の動機を問う~

そして、近年になって、これほど迄にデブリが急増している原因の一つが、民間企業による人工衛星(商用衛星)の打ち上げが増え続けている事だそうです。
この商用衛星とは、ネット環境の整備や改善、また、高速通信を可能にする為などの「私達の身近な日常生活」を便利にする目的で打ち上げられているものです。
そして、高度2、000㎞以下の低軌道を対象とし調査されたESA宇宙環境年次報告書(2021年)によると、2020年では打ち上げられた約1、200の人工衛星の内、1、000以上が民間企業が打ち上げた商用衛星であるという集計がなされています。

 

そして、例えば、人工衛星同士が衝突してしまうと、それにより多くの破片が生じ、その破片のそれぞれが更なる衝突を引き起こすリスクをどんどん高めてしまいます。
これは《 ケスラーシンドローム 》と呼ばれている現象です。
2009年には活動を終えたロシアの衛星と、稼働中のアメリカの衛星が衝突し、この衝突という「一瞬の出来事」で、2、000個以上のデブリが地球の周りに新たに生じてしまった出来事も実際に起こりました。

 

ただ、このような低軌道を飛んでいる衛星については国際的なルールが取り決められています。
これは、IADCスペースデブリ低減ガイドラインと言われるもので、《 運用を終了した衛星等は25年以内に軌道を離脱させ、大気圏に再突入させることが望ましい 》と書かれていますが、言わば、地球の大気圏への再突入時に衛星を燃やしてしまうという方策です。
しかし、このルール通りに処分されている衛星などは約3割しかなく、しかも、このルールに従わなくとも運用者への罰則などもありません

また、このような低軌道以外でも、高度約3万6千㎞にある静止軌道でもデブリは増加し続けているそうです。
ちなみに、この静止軌道を飛んでいる人工衛星の多くが、気象・放送・通信衛星です、、、

 

そして、この静止軌道上にある衛星などは大気圏に再突入させ燃やしてしまう事が出来ない為に、更に高度を約300㎞上げた「墓場軌道」へ移動させる事が国際的ガイドラインで定められています。

勿論、「墓場軌道」へ移動させたからと言って、デブリが「消失」してしまう事はありません、、、

そして、このまま「突き進んでいく」と、人工衛星を打ち上げる際にデブリと衝突してしまうリスクが更に高まってしまう為、結果的(最終的)に打ち上げそのものが出来なくなる可能性自体も高まって来ているそうです、、、

このような「現実(実状と事実)」を打開していく為に、世界各国ではデブリを「回収(もしくは除去)」する為の研究や実証実験なども行われていますが、この「回収(もしくは除去)」という作業を行う事でさえ、何かしらの衛星などを打ち上げて(衛星などが打ち上げられて)初めて可能となるものです、、、

 

では、1つ目の素材はここで終了です!
スペースデブリ(宇宙ゴミ)とは地上からは肉眼では見えませんし、「回収(もしくは除去)」として大気圏への再突入時に燃やしてしまう方法が取られている事からも、「私達の身近な日常生活」においては、ほとんど意識に昇る事すらないかもしれません。
が、しかし、打ち上げられている人工衛星などは、繰り返しですが「私達の身近な日常生活」の様々な方面に「反映(活用)」されています。
ところで、

 

いったん発せられた「言葉」は引っ込める事が出来ない・・・

そして、時には・・・

発せられた「言葉」はドンドン一人歩きをしてしまう場合もある・・・

 

というのは、皆さんも「身近な日常生活」で経験があるかもしれません。
時には、「真意(真の動機)」とは「真逆」のように誤解や曲解をされたりなどの経験もあるかもしれません。
また、「人づて」で届けられていく事で「本質」からドンドン「引き離されて」いったりなど。
ただ、

 

発せられた「言葉」の「回収(もしくは除去)」は可能である・・・

 

という側面もあります。
この「言葉」の「回収(もしくは除去)」というのが、どのような方法かお分かりになりますでしょうか???(笑)
それが、