「間(ま)」につけ込まれぬように ~私の反社会的勢力とヘビ体験(笑)~

事務所の所長から向かいのビルの1室を使った麻雀店の開業の依頼が入ったので、すぐに許可申請の手続きを進めるように言われました。
私は風俗関連営業の仕事は初めてでしたので、以前にその事務所で行った事のある申請書類などから見よう見まねで取りかかりました。
と言いますのも、これも以前のTOPICSで触れた事がありますのでご存じの方もいらっしゃるでしょうが、私がその事務所に入所してから3ケ月程の間に、(私が勤務する前から)働いていたスタッフ全員が所長との対立で全員辞めてしまい、試用期間も過ぎるか過ぎない辺りの新入社員の私が一番の古株になってしまいました(苦笑)
また、風俗関連営業の許可申請とは管轄の警察署に行いますが、これも当時の警察署では聞いても教えてくれず、と~ってもおっかない所でした(笑)

そのように四苦八苦しながらも申請を終えて、無事に許可を取得する事も出来ました。
すると、その経営者の方から呼び出しを受け、次のような申し出をされました。

 

『 2店目の麻雀店を出そうと思ってるんだけど、おたくの所長を通さずに、あなたが直接請け負って貰えないかな???
  報酬は前回の倍以上出すから 』

 

と。
当時の私の給料と言えば、月曜から土曜日まで働いて10万円キッカリの時でしたし、年金も社会保険も一切なく、単なる1月に1回の現金払いでした(苦笑)
そのような時に先の申し出を受けたのですが、

 

いやいや・・・

これを引き受けたら後々まで色々な要求(依等頼)をされるから・・・

きっぱり断ろう!!!

 

と決めました!
ただ、そのような給料事情もありましたので、当時の私の頭には、ほんの一瞬「間(ま)」がよぎったのも偽らざる本心です(苦笑)
しかし、「魔がさす」迄には至りませんでした。
つまり、

 

このような「間(ま)」(儲かる・損をするなどの欲望等)は・・・

(過剰になると)「魔」に転化する恐れが生じてくる・・・

 

とのものですが、この「間(魔)がさす」というケースは現在の特殊詐欺等におきましても、とても深い関連性がありますので、是非、被害に遭わない為にも頭の片隅にでも入れて置いてみて下さい!

と話を戻しますが、きっぱり断る事の出来た理由の一つに、この依頼を受け少し経った頃に、所長からこの経営者の方は以前は暴力団関係者であり、おそらく今も何かしらの繋がりはあるだろうから、絶対に失敗出来ない仕事と言われたのと、実際に警察署に申請に行った際にも、警察の方からその筋の関係者だからあまり付き合わない方が良いよ、とも言われていたからです。

では、次の2つ目のお話に進みますが、誤解の無きようお願い致しますが、麻雀店も然り、他の風俗関連営業の経営者等の全てが反社会的勢力と関係がある訳ではありませんので!

 

ちなみに、余談ですが、その後も一つ目の事務所では反社会的勢力と全く無関係の他の麻雀店の許可申請も数件行いましたが、ある店の経営者の方は女性の方で、年齢も70歳を超える位だった事もあり、これを最後の(更新)許可申請にして、その有効期間が切れたら麻雀店を閉鎖するとの、いわゆる老舗のお仕事もさせて貰いました!

その一方で、これは中国の女性の方が経営者である麻雀店でしたが、許可申請をしてから許可が下りる迄の間にお客さんを入れてしまい、しかも賭けマージャンをしてたとの事で、私にも警察署から呼び出しが掛かった事があります(苦笑)
勿論、申請後は行政書士と言えども警察(行政)の審査に一切関与は出来ませんので、私が呼び出された所で何も無いのですが、その時、警察の方が経営者は中国の人だから日本の法律もあまり詳しくないだろうし、変な筋の経営者ではないから、今回は大目に見て許可を下ろすから先生(瀬川)からも指導してやってよ、とのお話でした(笑)

と、話が逸れましたので先に進みますが、次の2つ目のお話が私には強烈な体験となって記憶に残っております!!!