節目とは・・・ ~東日本大震災から10年~:輪や円という循環ではなく螺旋を目指し~

ところで、先ほどと同様にテレビなどでは「節目の10年」と共に、「10周年」という言葉も見聞きします。
この「○○周年」との表現は、色々な記念日などでも使われますし、追悼式典などでも用いられたりします。
そこで、

 

この「○○周年」の「年が周る」とは・・・

「輪(円)」(という「循環」)を意味するものではなく・・・

「螺旋(形状)」を意味しているもの・・・

 

という点が大切となります。
そして、

 

「螺旋(形状)」とは・・・

本来は「成長」を意味するもの・・・

 

という「本質」が存在しています。
が、しかし、

 

「螺旋(形状)」であるが故に・・・

その「向かう先」は・・・

「上(正)」へも向かい得るし・・・

「下(負)」へも向かい得る・・・

 

という事になります。
そして、日本銀行などが経済状況を表明する時などに、「マイナス成長」という摩訶不思議な言葉の誤用?悪用?をよくしておりますが、これらは「螺旋(形状)」に伴う「正のイメージ」を植え付け、景気後退や不景気などから国民の「目を逸(そ)らす」為に敢えて活用していると個人的には感じられて仕方ありません。

そして、このような「姿勢」は、現在のコロナ禍という状況であるにも関わらず、「株価」のみが上がり続けるという「(負の)反映(スパイラル)」となって現れています。
つまり、「実体(実態)」とあまりにも「乖離(かいり)」し続けているという事です、、、

 

では、今回のテーマでもある「節目」という言葉ですが、これは「竹」の「節」がモチーフとしてよく例えられたり、擬(なぞら)えられたりします。
そして、

 

「竹」の「節」は・・・

高く「成長(伸びる)」する為に存在しており・・・

「竹」の「地下茎」に養分を蓄え・・・

それを「成長(伸びる)」の「糧」とし・・・

 

なぜなら・・・

「竹」は・・・

「(日の)光」が届くまでの高さに「成長(伸びる)」する必要があるから・・・

 

というのが、「竹」における「自然な流れ」でもあり「本質」です。
そして、東日本大震災に限らず、様々な自然災害の後に使われる言葉に「復興」というのがあります。
が、しかし、

 

「復興」とは・・・

「成長」を意味するものではない・・・

 

という点に関しても「目を背(そむ)ける」訳にはいきません
現に今でも、「原子力緊急事態宣言」は継続中でもあり、元の我が家に帰る事が出来ていない(戻れていない)方々も多数いらっしゃいます。

 

では、ここで少し視点を変化させますが、このような東日本大震災からの「復興」も然り、他の様々な自然災害などでも然り、そして、現在のコロナ渦でも然りですが、震災などの自然災害とコロナ禍の状況におきましては、その「性質」は違う側面もありますし、また、自然災害とコロナ禍を「同じ俎上(そじょう)」に乗せる事には、不適切や不謹慎などのご批判などもある事と思いますが、このような状況の折りには、