第272回:『 ヒプノ(催眠)と魂の視点から考える「HSC(HSP)」 』
S.Light.M(カウンセリング・ヒプノセラピー・レイキヒーリング)の瀬川です!
ところで、今回は「ヒプノ(催眠)と魂の視点から考える「HSC(HSP)」」というテーマをお届け致しますが、皆さんは、この「HSC(HSP)」という言葉をお聞きになった事はありますでしょうか?
この言葉は、ここ数年で少しずつ聞かれるようになって来ているものでもありますが、ご存じ無い方も多くいらっしゃるかと思いますので、まずは最初に、「HSC(HSP)」の簡単なご説明から進めて参ります!
この言葉は、米国の心理学者であるエレイン・N・アーロン博士が提唱した概念であり、
「HSC」とは、「ハイリー センシティブ チャイルド(Highly Sensitive Child)」と言われ
「ひといちばい敏感な子ども」と日本語で訳されている
ものです。
ちなみに「HSP」とは、「HSC」の「C(Child)」を「P(Person)」に置き換えたものであり、「ひといちばい敏感な大人(人)」と捉えて頂ければ理解しやすくなるかと思います。
そして、この分野の研究においては、
この「HSC(HSP)」には「5人に1人」が該当する(と言われている)
との報告がされているそうです。
また、これは医学的な概念では無い為に、(現在の所では)「治療の対象」とはなっていないとの事でもあります。
そして、ここでの「敏感」については、程度の差も含まれてきますが、様々な表現がされていますので、イメージとして捉えやすくなるように、幾つかの実際によく見られる(現れる)ケースを列挙してみます。
〇 (赤ちゃんの時に)あまり寝られずに、よく泣く
〇 音や言葉(の刺激)に敏感で傷付きやすい(傾向が高い)
〇 強いこだわりを持っている
〇 思い通りにならない時に癇癪(かんしゃく)を起こしがちになる
〇 感受性が豊か
などがよく言われているものです。
そして、このようなケースなどから「我が儘であるなどの誤解を受けやすい」という事も多々起こるそうです。
また、このようなケースでは「発達障害」とも「重なる(似ている)」面もある事から、医師の中でも「HSC(HSP)」を知らない場合では「発達障害」と診断されているケースもあるとの報告もされております。
そして、「HSC(HSP)」と「発達障害」の一般的な線引きとしては、
「発達障害」では、(他の)人の気持ちを考えるのが苦手(な傾向が高い)
と言われているのに対し、逆に、
「HSC(HSP)」では、(他の)人の気持ちを(ある意味、必要以上に)推し量る(傾向が高い)
という基準が用いられているそうです。
そして、この基準においては、語弊があるかもしれませんが、世の中や社会においては、「空気を読む・読めない」などと言われている事象と似通っているようにも感じます。
ちなみに、「発達障害」に関しては、2018年6月16日のTOPICS「発達障害から学ぶ様々な視点」でも取り上げておりますので、関心のある方は、宜しければそちらも参考にしてみて下さい。
そして、「HSC(HSP)」の特徴(傾向)と考えられているのが、以下の「DOES」として挙げられている、4つの指標となっているそうです。
【 D 】:深く考える(Depth of processing)
【 O 】:過剰に刺激を受けやすい(being easily of Overstimulated)
【 E 】:感情の反応が強く、共感力が高い(being both Emotionally reactive generally and having high Empathy in particular)
【 S 】:些細な刺激を察知する(being aware of Subtle Stimuli)
では、ここ迄において、「HSC(HSP)」の大体のイメージは捉えられてきている事かと思います。