発達障害から学ぶ様々な視点 ~二次被害を防ぐ視点も含め~ 

第206回:『 発達障害から学ぶ様々な視点 ~二次被害を防ぐ視点も含め~ 』
【 参照キーワード:発達障害、自閉スペクトラム症、学習障害、多動症、普通、人並み 】

S.Light.M(カウンセリング・ヒプノセラピー・レイキヒーリング)の瀬川です。

ところで、皆さんも発達障害という言葉は、ここ最近よく目や耳にする機会も多くなってきている事かと思われますが、発達障害という言葉は知っているけれども、その症状や内容などはよく分からないという方も多いかと思われます。
そこで今回は、「発達障害から学ぶ様々な視点 ~二次被害を防ぐ視点も含め~」というテーマをお届け致します。

 

そして、今回のテーマを進めるにあたりまして、発達障害に関しては多くの書籍も刊行されていますが、私が以前に観た3つの番組、「発達障害 解明される未知の世界」「深夜の保護者会 発達障害 子育ての悩みSP」「超実践! 発達障害 困りごととのつきあい方」(共にNHK放映)も元にしながら進めて参ります。
なお、このような番組名からも、今回は「障がい」ではなく「障害」という用語に統一して進めて参りますので、その点はご理解頂ければ幸いです。

 

そこでまず、私も以前は発達障害に関しては、ほとんどその症状や内容などを知りませんでした。
その点も踏まえまして、まずは、発達障害に関する「一般的」な概要を最初にお伝えして参りますが、私と同様に今まで知らなかったという事に関してネガティブな意識を向けるのではなく、「今、ここから」は知っていける(知っている)、というポジティブな方向に意識を向けて読み進めてみて下さい(笑)
そして、「一般的」な概要と先に申しましたのは、

 

その症状や内容も、実際は人それぞれ違う

 

という点を、まずご理解頂ければと思います。
なので、発達障害の症状や内容は今回ご紹介するものに限られるものではありませんし、それこそ、人の数だけ違いがあるという点も合わせてご理解頂ければ幸いです。

 

では最初に、発達障害に関しては、近頃では年間7,000人を超える人が受診をしており、その人数も増え続けております。
文部科学省の調査によると、小・中学生の15人に1人が発達障害の可能性があるとも言われております。
以前は発達障害という分野?がほぼ存在していなかった、あるいは、認識や理解がされていなかった事で、その受診人数や可能性がある人の数が最近では増えてきているという側面もありますが、そのような意味からも、大人になってから発達障害と診断される方も多いですし、年齢が限られているものではありません
また、その原因につきましても、脳の神経における繋がりの違いなどの報告もされておりますが、詳しい事はまだよく分かっていないのも実状であります。

 

発達障害においては、「普通」の生活が出来ない、落ち着きがない、コミュニケーションが苦手などの「一般的」なイメージが多いかと思われます。
そこで、現時点では、発達障害に関しては主に3つのグループに分類されております。

 

〇 ASD(自閉スペクトラム症):コミュニケーションが苦手、こだわりが強い など

〇 ADHD(注意欠如・多動症):不注意、落ち着きがない など

〇 LD(学習障害):読み書きや計算が苦手 など

 

このように大枠としては分類されておりますが、実際には、

 

それぞれが重なり合っているケースが多い

 

という事が、ご本人の方々からのお話を聞いていると理解する事が出来ます。
それでは、発達障害と診断されている方々の症状や内容について、まずは幾つかをご紹介して参ります。
なお、繰り返しで恐縮ですが、ご紹介するのはあくまで一つの個別ケースであり、人それぞれに違うという点を、改めてご理解頂きながら読み進めて頂ければと思います。