不等号「>・<・≧・≦」を活用して「本質」を知る ~想像力を活用し一方的を回避する~ 

私の母は6年前に他界しておりますが、その当時は私は東京で生活をしておりました。
なので、青森県内や五所川原の風習などもほとんど知らないため、葬儀会社さんにお坊さんなどの手配も含めてお願いしました。
そして、ちょうど今年が7回忌に該当している事もあって、お葬式においてお経をあげて頂いたお寺さんからハガキが届きました。
そして、そのハガキの中に、「維持・管理費の未納分があるのでご請求します」との趣旨の文言が入っておりました。

 

私はそのお寺さんにお墓がある訳でもないし、位牌の管理などの依頼もしてませんでしたし、いわゆる檀家契約(書)なども交わしておりませんので、電話をしてお話を聞いてみました。
ちなみに、最近のトラブルで多いのは、檀家さんを抜ける際に高額な請求をされるケースがありますので、もし檀家さんになるようでしたら、事前の説明をちゃんと聞いた上で、檀家契約(書)を交わしておくのが不要なトラブルを避ける為にも必要になると思います(笑)
すると、そこのご住職さんが、

 

「当方では一度お経をあげた人は、全て檀家とみなして請求しています。」

 

とのお答えがありました。
私は葬儀会社さんにお願いした際に、そのようなお話もありませんでしたし、そのご住職さんからもそのような説明は今までされておりませんでした。
そこで、私はお墓なども管理して頂いておりませんが、維持・管理費とはどのようなものなのでしょうか?とお尋ねしました。
すると、

 

「お寺を維持していくために必要なもので、そうしなければお寺の経営とは成り立たないのですよ。」

 

とご住職さんはお答えになりました。
そして、私は、それでは7回忌のお経だけをお願いする事は出来ますか?とお聞きした所、

 

「檀家でなければ法要などは一切受ける事は出来ない。」

 

とお答えになりました。
確かにお寺を維持・経営していくには、お布施や寄附などのお金も必要になりますし、また、檀家さんでなければ法要などを執り行わないお寺さんがあるのも知っておりましたので、ここまでの所はお寺さんの様々な方針などもあるのであろうとの思いで、それ以上はあまり気にしませんでした。
ただ、ご住職さんの最後の言葉には正直驚きました(苦笑)
それは、

 

「檀家でないのであれば、今後は一切無関係という事にしますので。」

 

と・・・。
その時、私個人としては、「同じ結論を伝えるにせよ、私であれば次のようにお伝えするであろう・・・」と、それは、

 

「それでは、またのご縁が結ばれましたら、その際は寄り添わせて頂きますので、お気軽にお話し下さい」

 

と、お答えするであろう・・・と。
私は仏教もほとんど知りませんし、全くの素人ですが、

 

仏門に入る事そのものが・・・「ご縁」という結び付きであり・・・

お坊さんとは「言葉」を活用して「説法」などを行い・・・「心」に寄り添うもの・・・

 

という程度の事は理解しているつもりです。
繰り返しですが、批判や非難でもありませんし、この私の体験談から皆さんは、このようなケースでの「本質」をどのように考えるでしょうか?(笑)
ちなみに、最近では私のようなケースが多いため、お坊さんの派遣サービスなどを行っている会社さんもありますが、私の所では、これを機に?お坊さんを介さずに、少数ながらも家族・親類で楽しい食事をする事で、7回忌という供養をする事に決めました(笑)

 

そして、同様に最近では、環境の変化や経済事情などもあり、お墓を持てない、ましてや、檀家としてのお支払いも苦しいなどのお話もよく耳にします。
そして、お墓もままならないし、法要なども行えないというケースでは、

 

充分なご供養が出来なかった・・・との思いを抱え・・・その後の人生に罪悪感などを持って生きてしまう怖れがある・・・

 

という方もいらっしゃる事と思います。
このような罪悪感などを感じてしまう心根には、ご先祖様や他界されたご家族などの方を敬う素敵なお気持ちから来ている事と思います。
そこで、このTOPICSでも何度かお伝えしておりますが、

 

ご供養とは・・・形式や儀式が大切なのではなく・・・大切なのは「思い・心」を込める事です・・・

 

と。
勿論、形式や儀式に全く意味が無いという趣旨ではありません。
しかし、「思い・心」が込められていない法要などを行ったとしても、正直言ってほとんど意味がないのでは?と個人的には感じますし、何より、「思い・心」が込められていない法要などを行って貰っても、他界されている方々は本当に喜ぶでしょうか?
ここでもやはり、ご供養の「本質」というのが問われてくると感じます。

 

そして、今回も長くなったついでに、今回のテーマの「本質」と前回のテーマであった「スピリチュアル」を絡めて、少し余談をお伝え致します(笑)