最も誤解を生みやすいのはコミュニケーションがされていない隙間に・・・

結果を期待せず

そして、

穏やかな口調で話しかけ、答えてくれる迄の充分な間を取ってあげる

 

という姿勢を持ってみて下さい。
そのような姿勢の元では、

 

今はお話したくない、あるいは、今は答えられない、という部分もハッキリと見る事が出来る

ようになり、この部分において、

自分勝手に相手の人物像を創り上げる隙間(誤解)を産み出さないようにする

 

という事も同時に達成する事が出来ます。
そして、このようなテーマにおいては、では隠し事をするのは良いのか悪いのか?などの考えも浮かぶ事もあるかもしれません。
しかし、お話したくない、あるいは、答えられない、というのは一概に隠し事とも言えません。
なぜなら、このような場合に無理にでも隠し事はしないようにと押し付けてしまうと、

 

「嘘」を付かざるを得なくなる

 

というケースに繋がってしまう怖れもあるからです。
お話したくない、答えられない、という返事が「嘘」に化けてしまうと、双方共に不幸な結果を生み出しかねませんので、

 

どこまでなら聞いていいのかな・・・?という「腹〇〇分目」

 

という相手への思いやりも同時に心掛けてみて下さい。
そして、今回のテーマに関しては、「職場という環境」では時に馴染み難い点もありますので、その点をコメント致します。
私が東京において行政書士の仕事をしていた際には、様々な会社とのお付き合いをさせて頂いておりましたが、全てではありませんが、職場というのはその中の環境を見ることで、より内実が見えてくる場合もあります。
この環境というのは人間関係も含まれていますが、このような環境に活気がある場合ではその会社が伸びつつあるというケースも多々ありますし、逆に、何か職場内での環境がギスギスしていたり、あるいは、あまりにも頻繁に入退社が行われている会社は、やはり何かしらの原因がある事も見受けられます。

 

確かに職場内の人間関係を良好にして楽しく仕事をしたいという思いも理解出来ますし、素敵な事とも思います。
そして、会社における社員や従業員という立場においては、その会社の利益の為に働いているという側面もあります。
しかし、最終的にはその会社自体が目を向けていくべき方向性は、その先にある「お客様」になります。

 

つまり、職場で行っている仕事というのは、最終的には「お客様たる消費者」に向けてのものでもありますし、ひいては「社会」へ向けてのものともなる事でしょう。
しかし、職場内での人間関係をあまりにも意識し過ぎてしまうが為に、誰のために仕事を行っているのか分からなくなるケースも多々見受けられます。
今風に言えば「忖度」とも言えるかもしれません。

 

そして、このような風潮が行き過ぎてしまうと、職場内での人間関係を損なわぬようにとの思いが高じ、行き過ぎた不正なども見過ごしてしまおう、と思ってしまうのも人の心にはある事と思います。
しかし、これをやり過ぎてしまうと、「お客様たる消費者」や「社会」から遠ざけられてしまうと同時に、結局は「自分の会社」を自分で貶めてしまう結果に繋がっていき、最悪は倒産というケースにもなりかねません。

 

そして、職場というのはあくまでお仕事をしてお給料を頂くという場所です。
そして、仕事においては意見や考えの違いなどはしょっちゅう起こっている事と思います。
しかし、やはり最終的には何かしらの決着をつけ前に進んでいく事が求められます。

 

そして、職場においては様々な家庭環境や境遇の方々が集まっています。
内心に抱えているものも人それぞれ様々でしょうし、どこまでなら内心の扉を開けられるか、というのも人それぞれです。
そして、仕事とプラベートはきっちりと区分けしたいという方もいらっしゃるかと思います。

 

このような職場という環境においては、今回のテーマのようなコミュニケーションがなされていない部分というのを見極めるには、「腹〇〇分目」の程度を「腹三分目」などのように、まずは少なく見積もって置いた方が適切なケ-スもあります。
勿論、職場において「無二の親友」という縁に繋がる場合もあるでしょうし、それはそれで素敵な事と思います。

 

お仕事という環境においては、身近な人間関係におけるコミュニケーション上の「距離」と職場内でのコミュニケーションにおける「距離」とでは当然のことながら「違いがあるのが当たり前」という点を、まずは自覚してみて下さい。
職場におけるイジメなどの問題を見ていると、このコミュニケーションの「距離の違い」のズレが発端となっているケースもよく見受けられますので。

 

ちなみに、今回と関連したテーマと致しましては2019年2月9日の第240回目のTOPICS『 語るに落ちる・・・ではなく・・・語らずとも落ちている 』、2018年12月8日の第231回目のTOPICS『 「because」が失われた2018年 』、2017年5月27日の第151回目のTOPICS『 言葉のニュアンス違いによるトラブルを防ぐには 』などもございます!

 

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