言葉のニュアンス違いによるトラブルを防ぐには ~世代間ギャップにご注意を~

第151回:『 言葉のニュアンス違いによるトラブルを防ぐには ~世代間ギャップにご注意を~ 』
【 参照キーワード:言葉のニュアンス違い、トラブル、世代間ギャップ 】

S.Light.M(カウンセリング・ヒプノセラピー・レイキヒーリング)の瀬川です。

ところで、私はヒプノセラピー(催眠療法)やカウンセリングなどを行っている手前もあるせいか、自分に出来る範囲内で言葉を大切に扱うよう心掛けたりしています。
勿論、自分でもまだまだ気付けていないことや、完璧な言葉の扱いというのも、そもそもありませんので、そのような意味での出来る範囲内ということですが。
そして、言葉の取扱いにおいては、方言や標準語などの違いもありません。
また、言葉も生き物ですので、時代や環境によっても変わっていきますし、世代間の違いによっても変わっていきます。
そこで、今回は「言葉のニュアンス違いによるトラブルを防ぐには ~世代間ギャップにご注意を~」というテーマでお伝え致します。

 

なお、今回の内容は、言葉の扱い方の良し悪しや、正しい間違いなどの趣旨ではありませんので、皆さんそれぞれの中にある言葉について宜しければ自由に考えてみて下さい。
また、中年のおじさんのお小言と捉えられないよう、気をつけてテーマを進めていきますので(笑)

そこで、ここ数年来、私が少し気になっている?言葉があります。
それは、

 

「本当ですか?」

 

という言葉です。
「本当ですか?」という言葉は、特段目新しいものでもありませんし、それなりのシチュエーションではよく使われる言葉でもあります。
では、まずこの言葉を少し見ていきましょう。

「本当ですか?」という言葉は、主に二つの趣旨で使われる言葉でもあるかと思います。
まず、一つ目のケースとして例えを挙げて見ていきます。
会社の上司と部下の休憩中のお話です。

 

上司:「ちょっと聞いてくれよ~。実は先日宝クジを買ったんだけど、10万円当選してたんだよ~!」
部下:「本当ですか?」

 

では、ここでの部下の発言の意味合いを見ていきます。
ここでの部下の「本当ですか?」のニュアンスは、

 

「それは凄い! 是非、ご馳走して下さいよ~!」

 

のような意味合いが含まれているかと思われます。
では、二つ目のケースを見ていきます。

 

上司:「ちょっと聞いてくれよ~。実は先日バラ売りで10枚の宝クジを買ったんだけど、それが、10枚全てで10万円が当選してたんだよ~!」
部下:「本当ですか?」

 

このケースでは少し掴みづらいかもしれませんが、ここでの部下の「本当ですか?」のニュアンスとしては、

 

「本当ですか~??? 嘘でしょう~!」

 

のような意味合いにも取れるかと思われます。
では、ここで、皆さん自身の最近の経験として、この「本当ですか?」という言葉を聞いた、あるいは、掛けられた記憶があれば思い起こしてみて下さい・・・

どうでしょうか・・・?

「本当ですか?」という言葉のニュアンスとしては、現在も上記の二つの意味合いは成り立っているかと思います。
と同時に、どちらの意味を伝えようとしているのかは、比較的、容易に分かると思います。
なぜなら、

 

言葉に付く「抑揚」がそれぞれ違うから

 

です。
そして、私が気になっている点は、この「本当ですか?」に「抑揚」がほとんど付かずに、かつ、言葉の扱い方として