念の強さと理性 -特殊詐欺から身を守る&アメリカ大統領選から-

ご存じの通り、今回の大統領選はヒラリー氏が優勢と伝えられていましたが、実際には様々な発言で物議を醸し出し続けていたトランプ氏が当選を果たしました。
TVなどでも色々分析されているようですが、ここまでTOPICSをお読みになって頂いた方はもうお分かりかもしれません。

今回の出来事の一端にはトランプ氏の「念の強さ」も関係しています。
しかし、トランプ氏の念の強さだけでは今回の結果にはならなかったかもしれません。
そこには、トランプ氏を後押しした、「別の念の強さ」が介在していると思われます、、、、、(それは以下に続いていきます)

 

ところで、今回の大統領選では、事前の予測を見誤ったなどの分析もされていますが、一つのある事象が起こっています。
トランプ氏はメキシコの国境沿いに壁を作り、それをメキシコ政府に全額負担させ、そして、アメリカ国内から不法移民を一掃するという政策を声高に連呼していました。
実際にこの政策を実行に移すかどうかは分かりませんが、この政策に関する世論調査では、7割以上ものアメリカ国民が反対という結果が出ていました。
この政策だけが全てではありませんが、7割以上ものアメリカ国民が反対の政策を掲げた中で実際に当選を果たしている事も事実です。

 

一見すると奇妙な事象のようにも思えますが、客観的に見て現在の日本も同じ状況です。
例えば、安保法制やそれに伴う駆け付け警護、原発再稼働、TPP、憲法改正などの将来に渡って影響が出る課題において、世論調査では毎回6~7割程度の人が反対、もしくは、さらに慎重な議論を経ての検討が必要などの声が多数を占めています。
しかし、実際に選挙を行ってみると、この課題を現に積極的に推進している現政府・与党が勝利を治めているという結果になっています。

 

ここでの事象の根底では、日本もアメリカも同じものが流れていると感じます。
つまり、トランプ氏を後押しした「別の念の強さ」の正体です。
それは、

 

経済(お金)第一至上主義というお題目と、それに呼応する人(々)の持つ念の強さ

 

ではないのかなと感じています。
誤解の無きようお願い致しますが、このようなことが悪い訳では決してありません。
そして、お金は必要なものですし、大切なものでもあります。
経済やお金が悪い訳でもありません。
また、お金が欲しい、経済的に豊かになりたいと願うのも悪いことではありません。
そのようになりたいと思うのも偽らざる本音と言えると思います。

 

そして、報道でもなされているように、現在のアメリカでは「分離」が起こっています。
「分離」についてはこれまでのTOPICSでも繰り返しお伝えしてきていますが、「分離」が起こった場合には「融合」という方向性が必要になり、その「融合」という方向性がより良き未来への「羅針盤」の役割を果たしてくれます。

 

実は、私が行っているカウンセリング、ヒーリング、セラピーにおいても、個人の中で起こった「分離」をいかに自分の中で「融合」に向かわせていくのかというのを、一つの本質として活用しています。
2014年の10月のTOPICS「小説「鹿の王」」において、

 

「国も人の身体と同じようなもの」
逆に表現すれば、
「人の身体も国と同じようなもの」

 

という点をコメントしております。
興味のある方は併せて参照してみて下さい。

 

今回は長くなりましたが、私は政治的なことを申し上げたい訳でも、現政権についてコメントしている訳でも、アメリカ国民の民意に意見を述べるような趣旨でもありません
ただ、現在のアメリカと日本の中には同じような根底が流れているとしたら、今回のアメリカでの出来事は近い将来の日本でも起こりうる、あるいは、すでに起こりつつある出来事と関連しているのかもしれません。

 

今回の大統領選においては、得票数ではヒラリー氏の方が勝っているという側面や、日本でも一票の格差や合区などの制度上の課題もあるのかもしれません。
そして、動機がどうあれ、方法がどうあれ念の強さが物事や出来事に反映されること、そして、どのような念の強さであれそれを跳ね返す際には理性が活用出来るという意味からも(理性の活用については、イギリスのEU離脱の後のイギリス国民から発せられた「本当に離脱になるとは思わなかった・・・」などの意見を見返してみると繋がってくる点も出て来るかもしれません)、もしあなたが今回の大統領選に投票出来ると仮定して、あなたはヒラリー氏に投じたのか、あるいは、トランプ氏に投じたのか、あるいは、このような状況になる以前に「第三の選択肢」を生み出せたのかを考えてみることも、もしかしたらあなたの中にあるかもしれない「分離」の部分を「融合」させる手助けになってくれるかもしれません。
(この点は、興味があれば、先日のTOPICS「二者択一からの飛翔」も参照してみて下さい)

そして、今回のテーマを逆の視点から読み取り、理性を持って念の強さを活用していくことで、あなたの可能性がもっと開いていくかもしれません!

 

※ カウンセリング等をご検討の際には、私が登録相談員をしております以下のリンク先も参考になります。

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