念の強さと理性 -特殊詐欺から身を守る&アメリカ大統領選から-

まずは、特殊詐欺の手口を知る、ということもかなり有効な手段の一つになります。
しかし、手を変え品を変えで行われている現実においては、全てを知るということも難しい側面があります。
そこで、今回ご紹介した「ナニワ金融道」で描かれているような、

 

お金の中には「きわどさ」「どぎつさ」が纏わり付いている側面も現実にはある

 

ということを、まずは頭に入れ置いておくことです。
尚、本来はお金自体には善も悪もありません。
しかし、その活用法には「きわどさ」「どぎつさ」が纏わり付いているケ-スもあるということです。
そして、このようないわゆるお金に対する「負の側面」を頭の片隅に置いておくことで、

 

あなたの中の、お金に対する意識・感覚が今よりも働き出しやすくなる

 

ということに繋がっていきます。
そして、あなたの意識・感覚が働き出すことで、

 

このお金(の話し)は、正常なのか不純なのか、適切なのか不適切なのか、などの本質に気づきやすくなる

 

という点に繋がっていきます。
そして、仮に不純で不適切な念の強さに直面した時は、

 

あなたの理性を活用する

 

ということで、未然に多くの事が防げるようになっていくことと思います。
理性を活用するというのは、怪しいな?と感じたら、

 

警察・行政や周りの人に相談するという行動(作為)
あるいは、
無視をして何もしないという行動(不作為)

 

に繋げていくということです。
繰り返しですが、実際に世の中・社会に実在する「きわどさ」「どぎつさ」を頭に入れることで、不純で不適切な念の強さがあなたに近づきつつある時には、あなたの意識・感覚が「気づく」という方法であなたのために働いてくれます。
そして、そのことに気づきさえすれば「理性」を持って行動(作為・不作為)するということです。

 

実際には、警察や行政のパンフレットなどや、TVのニュースなどから特殊詐欺の手口を知り、仮に、新たな手法であなたに近づきつつある時には、既にあなたの中で知った「きわどさ」や「どぎつさ」に引っかかる感覚を活用するということで、多くの場合事前に防げることも増えていく事と思います。

 

そして、詐欺というのは新たな手法が続々出て来ると同時に、忘れ去られた頃に古典的な手口が復活するという側面もあります。
昔から交通事故を装ったいわゆる「当たり屋」というのは存在していましたが、最近はこの手口を少しアレンジした詐欺が多く発生しているとのことですし、青森県内に限らず、雪の降る地域では冬場のチョットした事故などは発生しやすい季節でもありますので、簡単にご紹介します。

 

多くの事例はコンビニなどが舞台となっているそうです。
あなたがコンビニで買い物をして車に乗って帰ろうと出発するところです。
ほんの少し車を動かした隙に、人や自転車が車にぶつかったように装ってきます。
あなたは「大丈夫ですか?」とその人に声を掛けると、「大丈夫です。急いでいるので気にしないで下さい。」と言って、その人はその場を立ち去ります

 

あなたは安心してそのまま帰路につきます。
すると後日、警察から交通事故の被害届けが出ているとのことで呼び出しを受けます。
確かに、そのような出来事があったことがあなたの頭の中に蘇ってきます。
その人は確かに「大丈夫です。」と話していたと・・・

 

しかし、実際には被害届けが出されているので、あなたは示談をするか、あるいは、引き続き取り調べを受けるかの選択に迫られます
そして、多くの場合は大した事故でもないので、示談というお金での解決を選択します。
これは、詐欺で無くとも実際に起こりえる状況には違いありませんが、今回ご紹介しているこのケースは詐欺です

 

しかし、このケースではあなたは騙されていることに気づいていません
おそらく、詐欺を行う者が警察に被害届けを出すという発想が頭にないからです。
そして、それも自然で当然のことです。

 

このような自然で当然の所を突いてくるのが最近の詐欺に見られる手口です。
そして、あなたが悪くないと主張しようにも目撃者もいなく、コンビニの防犯カメラの死角になっている場所を選んだ上での手口なので、カメラの映像などによる証明も出来ません。
なかなか巧妙な手口ですが、このような際もあなたの理性を活用して下さい。
それは、相手が事故と思っているということを前提とし、相手が大丈夫と言い張っても、

 

警察を呼ぶ

 

という理性を活用することです。
本当の事故であれば警察を呼ぶことで相手も安心・納得するでしょうし、仮に詐欺であれば、警察を呼ぶと相手は立ち去っていくかもしれませんが、それでも警察を呼んで事情を話して下さい。
そこまでしておくと、後に「被害届け」が出されることはないでしょうし、仮に出されたしとしても既にあなたは警察に事情を話しているので、その後の展開が全く変わってきます。

ここでも、不純で不適切な念の強さには理性で対応して下さい。

 

ちなみに、関連したテーマと致しましては2016年5月13日の第99回目のTOPICS『 催眠「商法」の実体験から 』、2015年12月9日の第76回目のTOPICS『 年末の詐欺などにご注意を 』、2014年9月4日の第12回目のTOPICS『 潜在意識から見る詐欺対策 』などもございます。

 

では、ここまでが、特殊詐欺関係のテーマでしたが、これがどうして今回のアメリカ大統領選に繋がるのでしょうか?