自律訓練法と生活不活発病(廃用症候群) ~上がり続けているテンションに気づく~

第349回:『 自律訓練法と生活不活発病(廃用症候群) ~上がり続けているテンションに気づく~ 』

【 その他参照ワード:筋弛緩法、自律神経、交感神経、副交感神経、震災関連死、自己暗示 】

S.Light.M(カウンセリング・ヒプノセラピー・レイキヒーリング・各種セミナー&認定講座)の瀬川です!

新型コロナウイルスの流行から丸1年以上が経過します。

自粛疲れやコロナ疲れとも言われますが、外食や旅行、また、今の季節は花見でも「制限」が掛かっている状況でストレスを感じる気持ちなど、私もよく理解出来ます(笑)

そこで今回は、一人で簡単に出来る「自律訓練法」のやり方も紹介していきます!

 

【 生活不活発病(廃用症候群)とは 】

「生活不活発病(廃用症候群)」という言葉は聞き慣れない、あるいは初めて耳にし目にするかと思いますので、最初に簡単に紹介します!

厚生労働省の発表資料では、次のような説明がされています。

 

《 「動かない」(生活が不活発な)状態が続くことにより、心身の機能が低下して、「動けなくなる」こと 》

 

なお、これは病気や怪我など(後遺症も含め)で体を動かすのに不自由な面があるのを(直接に)指している訳ではありません。

そこで、私なりの表現で説明してみると、

 

今まで送ってきた平素の日常生活に、何かしらの原因が元で「制限」が掛かり(過ぎ)・・・

「無意識」の上で(自分でも気づかぬままに)「テンション(緊張)」が上がり続けた状態が長く続く事によって・・・

様々な心身の症状として現れてくる兆候・・・

 

となります。

例えば、「体」の面では動き辛さや立ちくらみ、食欲不振や動悸・息切れ、そして高血圧など。

また、「心」の面では鬱(うつ)状態や認知症のような症状などが見られ、ここから派生して肺炎や心疾患などの様々な症状に結び付いていくケースも報告されています。

 

 

そして、地震などの然災害の直後に(特に)気を付けるようにと広報されているのが一般的ですが、

 

「生活不活発病(廃用症候群)」は特に「心」と関連している

 

と言われています。

例えば、東日本大震災時の原発事故からの避難生活の調査では、避難直後は慣れない避難所生活での極度のストレス、あるいは寒さなどの寒暖差も含め肺炎や心疾患などで亡くなった方々も「一時的に」数多くおりました。

 

【 震災関連死との関係】

しかし、「一時的に」とコメントしましたが、これは「今、現在」でも「震災関連死」として日々、長期に渡って報告され続けています。

そして、この原因となっているのが「生活不活発病(廃用症候群)」という報告もあります。

ちなみに、「震災関連死」の原因の1番目が肺炎、2番目が心疾患と報告されていますが、この2つだけで全体の5割近くを占めているという調査もあります。