自律訓練法と生活不活発病(廃用症候群) ~上がり続けているテンションに気づく~

 

【 自律訓練法の注意点 】

やり方の紹介の前に「注意点」を最初に伝えます!

鬱(うつ)病や統合失調症等により「精神状態が著しく不安定な場合」、「発作等の持病がある方で周りに見てくれる人がいない場合」、「心臓疾患、糖尿病(低血糖など)など」の場合には注意をして行うよう指導されています。

 

また、心臓疾患や高血圧などの持病がある場合には、この先の《 第3公式:心臓の鼓動 》を行うのは念の為に避けた方が良いです。

と言いますのも、先程のように「自律神経」は呼吸や脈拍などをコントロールする働きも担っているからです。

故に実践するに際して、どうしても不安や心配等がある場合には医師に相談した上で判断して下さい。

 

では、やり方のポイントを列挙します!

 

【 自律訓練法のポイント 】

・ 6つの公式に沿って行い、最後に消去動作を行います(就寝時に行う場合には、消去動作は不要です)。

・ 1回で行う時間は3~5分ほどで良いです。

・ 1日に2~3回ほど行う事が推奨されていますが、(あまり回数に拘らずに)自分に無理のない範囲内で行うのが良いです。

・ 仰向けに寝た状態で行っても良いし、椅子に腰掛けた状態で行っても良いです。

※ 《 第2公式 》迄でも効果は得られます。

 

【 自律訓練法のやり方 】

ネット等では様々な「自己暗示」のような文章が紹介されていますが、「文言」に関して統一されているものではありません。

故に、私はヒプノセラピストなので効果を出しやすくする(出来ていると感じられる)為に、私なりにほんの些細な「言い回し」をアレンジしたものを紹介します!

 

 

《 準備と導入 》

※ 軽く目を閉じ、何となく落ち着いてきていると感じられるまで心の中で複数回繰り返します。

 

『 落ち着いている、、、 リラックスしている、、、 自分をコントロ-ルしている、、、 』

 

 

《 第1公式:腕と脚の重さを感じる 》

※ 利き腕から最初に始めますが、以下、それぞれの体の箇所(腕と脚)に意識を向けながら、何となくその箇所が重く感じられるまで心の中で複数回繰り返します(例:右腕が重く感じられてきたら、次は左腕にうつり、次は右脚というように)。

 

『 右腕が重くなってくる、、、 右腕が重くなってきた、、、 右腕がとても重い、、、 』

『 左腕が重くなってくる、、、 左腕が重くなってきた、、、 左腕がとても重い、、、 』

『 右脚が重くなってくる、、、 右脚が重くなってきた、、、 右脚がとても重い、、、 』

『 左脚が重くなってくる、、、 左脚が重くなってきた、、、 左脚がとても重い、、、 』

『 両腕が重くなってくる、、、 両腕が重くなってきた、、、 両腕がとても重い、、、 』

『 両脚が重くなってくる、、、 両脚が重くなってきた、、、 両脚がとても重い、、、 』

 

 

《 第2公式:腕と脚に温かさを感じる 》

※ ここも利き腕から最初に始めますが、以下、それぞれの体の箇所(腕と脚)に意識を向けながら、何となくその箇所が温かく感じられるまで心の中で複数回繰り返すのは第1公式と同じです。

 

『 右腕が温かくなってくる、、、 右腕が温かくなってきた、、、 右腕が温かい、、、 』

『 左腕が温かくなってくる、、、 左腕が温かくなってきた、、、 左腕が温かい、、、 』

『 右脚が温かくなってくる、、、 右脚が温かくなってきた、、、 右脚が温かい、、、 』

『 左脚が温かくなってくる、、、 左脚が温かくなってきた、、、 左脚が温かい、、、 』

『 両腕が温かくなってくる、、、 両腕が温かくなってきた、、、 両腕が温かい、、、 』

『 両脚が温かくなってくる、、、 両脚が温かくなってきた、、、 両脚が温かい、、、 』