第488回:『 冬至という初夢に贈る物語(メタファー) ~パート8~:干支という十二支からの振り返り 』
【 その他参照ワード:王様をほしがったカエル、幸せな王子 】
S.Light.M(カウンセリング・ヒプノセラピー・レイキヒーリング・各種セミナー&認定講座)の瀬川です!
2023年の冬至は12月22日に該当しているので、今年も恒例のテーマです(笑)
冬至の時季にメタファー(物語や比喩や暗喩)を届けている理由は、メッセージを受け取りやすい(感受性が高まる)時季だからです!
ただ、
メッセージを受け取りやすくし、そのメッセージを活用する方向に進めていく為には・・・
《 振り返り 》があってこそ可能となる!!!
という側面があります!
そこで今回は『 頭のいい子を育てるおはなし366 』(主婦の友社)から、3つの物語を贈りものとして紹介していきます!
勿論、中には皆さんも《 既に知っている 》物語もあるでしょう(笑)
そして、1つ目の物語は「振り返り」の視点からですが、
この「振り返り」は今年(2023年)のみならず・・・
今に至る十二支が一周りする最近までの事(ここ10数年の事)・・・
になります!
【 十二支(じゅうにし)の物語 】
昔々のことです。
天の神様が動物たちに言いました。
「一月一日の朝、私の所に挨拶に集まりなさい。 一番目に来たものから、十二番目に来たものまでを順番に、一年間ずつ、人間の世界の守り神にしよう」
それを聞いた動物たちは、自分こそ、一番に神様の所に行こうと、張り切ってその日を待っていました。
ところが、猫だけは、そんな大事な日がいつだったのか忘れてしまいました。
「えーと、いったい、いつ神様の所に、いけばいいのだったかな」
いくら考えても思い出せません。
そこで、ネズミに聞きに行きました。
「ネズミさん、ちょっと窺いますが、神様の所に、挨拶に行く日は、いつだったかね」
するとネズミは、「いやだなあ、一月の二日ですよ。 しっかり覚えていなくちゃ駄目じゃないですか」と、わざと一日遅れの間違った日を教えたのです。
猫は、ネズミの言う事を、すっかり信じてしまいました。
一月一日の朝、一番先頭を歩いていたのは牛でした。
牛は、自分は歩くのが遅いからと、前の晩から、のったりのったり歩き始めていたのです。
いよいよ神様の御殿の門が見えて来ました。
牛の他には、まだ誰もいないようです。
牛が、「やった、一番だ」と、門を入ろうとすると、突然その背中からネズミが飛び降りて、ちょろちょろと、一番目に神様の所に行ってしまいました。
ネズミは、牛が出発する所を見ていたのです。
それで、これは一番を獲られてしまうと、牛の背中に飛び乗り、そのまま隠れて御殿までやって来たのでした。
一生懸命歩いて来た牛は、ネズミの次の二番になってしまいました。
その後には、びゅんびゅんと走ってトラがやって来ました。
続いて、ウサギ、竜(タツ)、ヘビ、馬、ヒツジ、サル、ニワトリ、犬、イノシシの順番です。
ネズミに騙された猫は、いったいどうしていたのでしょう。
一月一日の朝、猫は、皆が集まっているとも知らず、ゆっくりと寝坊をしていました。
そして、二日の朝早く、神様の所に行きましたが、もちろん、他に動物はいません。
しめしめと、門を入ろうとした所で、門番に、一年の守り神を決める集まりは、昨日だったと聞かされたのです。
騙された事に気づいた猫は、大変に悔しがりました。
「おのれ、ネズミの奴め、絶対に赦(ゆる)すものか。 見つけたら、捕まえて食べてやる」と、今でもネズミを追いかけ回しているのです。
こうした訳で、十二支が決まり、その中には、猫が入っていないのです。
物語はここで終了ですが、ここから少し私なりの視点を《 加味 》して「振り返り」をしてみます!