アイヌ民族や文化からベールの先を見透かしてみる ~アイデンティティの統合~

第498回:『 アイヌ民族や文化からベールの先を見透かしてみる ~アイデンティティの統合~ 』
【 参照キーワード:アイヌ、アイデンティティ、二風谷、差別、同化政策、先住権、アイヌ政策推進法、北海道旧土人保護法 】

S.Light.M(カウンセリング・ヒプノセラピー・レイキヒーリング)の瀬川です!

今回は「アイヌ民族や文化からベールの先を見透かしてみる ~アイデンティティの統合~」とのテーマをお届けして参りますが、アイヌと言いますと、私の小学6年生の時の修学旅行先が北海道でしたので、お土産店などでアイヌの人達が工芸品を創作していた姿などを覚えております!

そして、もしかしたら修学旅行前にはアイヌの文化なども学校で教わっていたのかもしれませんが、恥ずかしながら、そのような記憶も私の中には無いのと、これ迄の人生においても、もっと積極的にアイヌの人達や文化などを知ってみようとの姿勢を持ち合わせておりませんでした(苦笑)

 

勿論、そうは言いましてもアイヌの人達に限りませんが差別的な言動などは絶対にあってはならないものと強く認識(意識)しておりますが、昨年には自民党のある政治家がアイヌの人達へ差別的言動を取った事が人権侵害に当たるとの判断が下されたりなどもありました。
が、しかし、この当該政治家はその後も開き直って!?差別的言動を繰り返して非を認めず反省もしていない模様ですが、どうしてこのような人が未だに国会議員をしていられるのか私には正直、到底理解出来ません!!!

と、話が少し逸れましたが、そのような前提がありながら、今回は私も勉強させて頂いたETV特集(Eテレ)という番組の「二風谷に生まれて ~アイヌ 家族100年の物語~」の回を素材として活用して参りますが、今回のテーマを少しでも理解しやすくなるように、私なりに再構成した上でご紹介して参ります!

 

そして、紹介に入る前に前回のTOPICS『 ジョン万次郎の人生に学ぶアイデンティティの創造と確立 ~しなやかさと行動も~ 』におきましては、次の2点もお伝えしておりました。

 

【 特に今年(2024年)は同じ事を二度と繰り返さない為に歴史から学ぶ事が重要で必要になる 】

【 現在のハワイでは現地の人達(先住民など)が物価高騰なども含め、住めなくなりつつある(追い出され始めている)のが実状です。 「いつまでもあると思うな親と金」との言葉もありますが、日本という国も(今これからのハワイと)同じ道を歩まざるを得なくなりつつある・・・のかもしれません、、、 】

 

と、このような内容でしたが、この視点も《 重ね合わせて 》この先を眺めてみて下さい!

そこで最初に現状を見ていきますが、2019年4月に「アイヌ政策推進法」が成立しアイヌが日本の先住民族であると初めて法律に明記される事になりましたが、これは《 裏を返せば 》国(政府)はこれ迄の長きに渡りアイヌを先住民族として認めて来なかったという事を同時に意味しております。
ちなみに、この時の国会では投票総数230賛成216反対14となっております。

そして、2020年には北海道にウポポイという民族共生象徴空間の施設を国は造りますが、それに対し国は存立危機にあるアイヌ文化の復興と創造の拠点となるナショナルセンターだと言っているそうです、、、

 

では、過去に目を向けて見ますが、明治時代に国が北海道を日本の領土として組み込みアイヌの人達に対して「同化政策」を押し進めますが、この同化政策により日本語を使用するように強制したり、今迄のような自由な漁や狩猟も禁じられる事になりました。
これによりアイヌの人達は生活の糧を失い貧困に陥ってしまいます。

そして、アイヌを保護するという《 名目(方便や建前) 》で「北海道旧土人保護法」1899年(明治32年)に制定されますが、この法律ではアイヌの人達に土地を与えて農業を奨励していくとの内容でしたが、実際には国は入植して来た和人(日本人)に最初に大量の土地を分配し、アイヌの人達に与えられたのは川沿いなどの農業に適さない場所がほとんどでした。
そして、この川沿いという場所が《 この先の出来事 》にも大きく深く関係して来ます、、、

 

では、ここ迄ではアイヌの人達やアイヌ文化を取り巻く現状と歴史を何となく掴んで貰えていれば、それで大丈夫です!!!