大人達よ恥を知れという反面教師 ~セウォル号沈没事故と真の動機より~

【 不正のオンパレード 】

船会社の不正や改竄や隠蔽の事実が続々と明るみになります。

出航を早める為だけに貨物や車両の固定もいい加減に行い、他の船が欠航したが故に貨物はいつもの約3倍積んでいました。

積み込みの現場は無理だと会社に告げるものの、会社は社長の指示だからと取り合いませんでした。

 

更に、積み荷が増えた事で過積載のチェックに引っかかる旨も伝えますが、会社から連絡を受けた代理船長はバラスト水を放出して過積載を逃れる「誤魔化し」をしました。

ちなみに、バラスト水とは船を安定させる為にオモリとして船内に取り入れる海水の事で、それで船が多少傾いても復元力が働く「安全の要(かなめ)」となるものです。

 

 

出航を含め、全ての最終決定権は船長が有していますが、代理船長は会社の指示に「盲目で唯々諾々」の人となりでした。

そして、25人乗りの救命筏も46艘あったものの、後の調査で正常に動いたのは1艘のみでした。

ペンキで張り付いて動かない筏もあれば、そもそもが鎖で固定されて動かない筏もある始末です。

また、日本での使用時より搭乗定員も100人以上増やし、船の重量は239トンも増加(増築)していました。

 

2017年に引き揚げられたセウォル号を調査すると、他にも一部の貨物固定装置が無かったり、改造した時の設計図とは違った材質が使われていました。

更に、規定よりも船は50トン以上軽くなっていて、より不安定な状態の航海が「常態化していた」事実も明らかになりました。

そして、何故か船の改造検査も、年に1回の安全検査も、何事も無く通ってしまっていました、、、

 

 

ところで、TOPICSでは「お客様は神様ではない」と伝えていますが、これは「お客様の事を考えなくても良い」という意味ではありません(笑)

悪質なクレーマーなどには毅然とした態度と、駄目なものはダメと伝える大切さと必要性を意味しています。

ただ、お客や消費者には商品の中身は然り、会社の内部事情や実態は到底分かるものではありません。

 

内部通報や内部告発の制度がありながらも、通報や告発した人が悪者や加害者扱いされ、「不当な仕打ち」を受けている人が多数いるのが実態です。

制度の見直しや改善も「以前から指摘され続けている」にも関わらず、一向に取り組む気配すらありません。

「お客様は神様ではない」と言いながらも、これでは、

 

悪魔が神様に商品やサービスを提供している

 

と言っても過言ではありません。

そして、これも幾度も伝えている視点が、

 

働いている従業員もお客様である

 

という視点を保っていれば、不正が蔓延するはずもなく、ましてや通報や告発の性質に至らない「真の忠告」というメッセージとなります!!!

 

 

【 政府も海洋警察も検査機関も同じ穴のムジナ 】

最初に到着した救助隊は旅客船の人命救助訓練をした事がなく、何をして良いか分からなかったと「告白」しました。

また、ヘリコプターの救助隊も船内に人がいるとは聞かされていなかったと説明しました。

 

そして、現地の海洋警察の署長と救助に向かった救助艇の艦長の二人は、避難指示を行ったように見せかけた「虚偽の公文書作成」で、後に罪に問われました。

更に、オーナーが賄賂を渡したり、書類を偽造した航海を黙認していたなどの「癒着」により、海洋警察の幹部達も後に拘束されました。

これにより、241回の航海中139回が過積載であった事実も判明しました。

 

そして、日本は事故翌日に海難救助のスペシャリストの「海猿」の派遣を韓国に提案した所、韓国政府はこれを拒否しました。

ちなみに、当時の韓国の政権は「反日」という姿勢で国民の支持を受けていました。

真相は分かりませんが、「人命」が掛かっているにも関わらず、反日などの「間違った面子」に拘(こだわ)ったのが拒否の理由だとしたら、もはや国を担う資格などありません。

現場に駆けつけた生徒の親達からは、何故日本の救助を拒否したのかと、現に政府は責められています。

 

 

拘るべきものがあるとすれば、それはただ一つ、、、

魂の矜恃(プライド)だけです!!!