第529回:『 メッセージや導きを受け取り活かすには ~ロゴセラピーのフランクルから~ 』
【 その他参照ワード:一人類主義、究極の意味、超意味、アウシュヴィッツ強制収容所、スピリチュアル 】
S.Light.M(カウンセリング・ヒプノセラピー・レイキヒーリング・各種セミナー&認定講座)の瀬川です!
ヴィクトール・フランクル(1905~1997)はオーストリアの精神科医で、ロゴセラピーの創始者であり、著作の『 夜と霧 』は有名です!
そして、ロゴセラピーとは、
「生きる意味」(ギリシア語でロゴス)を軸や芯に据えた心理療法
です!
フランクルは信仰心の篤いユダヤ教徒でしたが、セラピーには一切宗教(観)を持ち込まず、公私の別を厳格に守っていました。
そして、フランクルが生涯を通して伝え続けたのが、異なる宗教でも、信仰を持たない人でも、
全ての人間に当てはまる「究極の意味」がある
という考えでした!
なお、私は無宗教なので、今回は宗教を取り上げる訳ではありません(笑)
では、番組『 こころの時代 』(Eテレ)から「ヴィクトール・フランクル (5)「何か」に支えられて」の回を、少し眺めていきます!
【 究極の意味、または、超意味の誕生 】
フランクルは強制収容所に収容されますが、ロゴセラピーを実践し生き延びました!
その経験を元に、多くの人に伝え続けていきますが、
「自分の力(ロゴセラピー)だけ」で生き延びたとは、一切主張しなかった
という、一貫した信念を持っていました。
なぜなら、強制収容所で危機に陥る度に、フランクルに不可思議な事が起こり、生き延びる事が出来たからです、、、
そして、フランクルは人間を超越した(人智を超えた)存在の力で支えられている、あるいは、導かれていると感じ、これを、
究極の意味 または 超意味
と名付けます!!!
【 宗教の垣根を越えた祈り 】
1938年、フランクルが生活していたオーストリアは、ドイツに併合されます。
すると、ユダヤ人への迫害が激化し、フランクルはアメリカへ亡命する為のビザを申請します。
しかし、ビザが下りたのはフランクルだけで、両親には許可されませんでした。
フランクルはユダヤ人専用の病院で働いていたので、本来であれば医者の家族も守られるはずでした。
そして、フランクルは自分だけ亡命すれば、両親は即座に強制収容所に送られる事になるので、「選択と決断」を迫られます、、、
この時、ユダヤ教の礼拝・集会堂のシナゴーグは、既にドイツ軍により破壊されていました。
フランクルは決断の「合図(印)」を求め、異教であるキリスト教会で祈ります、、、
祈りを終えて家に戻ると、父が破壊されたシナゴーグから石を持ち帰っていました。
そして、その石に「モーゼの十戒」の内の一つである、「父母を敬う」の一節が書かれていました、、、
フランクルはロゴセラピーの研究を続けながら、両親と共にオーストリアで生きる事を決断します!