大人達よ恥を知れという反面教師 ~セウォル号沈没事故と真の動機より~

【 オーナーの思惑 】

船会社のオーナーはユ・ビョンオンという人物で、宗教団体の教祖(過去に横領で懲役刑)でもあり、大資産家でした。

そして、オーナーは常日頃から社長に利益追求のプレッシャーを掛け続けていました。

例えば、乗客よりも貨物の方が圧倒的に儲かるので、貨物を増やすよう社長に命じていました。

 

セウォル号は鹿児島と沖縄を航行していた日本の船です。

2012年にチョンヘンジン海運が買収し、5階に客室を増設し、船の前方部分に更なる貨物を載せる場所を作りました。

つまり、乗客も貨物も今までより多く載せる為に改造したという事です、、、

 

 

ところで、輸送手段にせよ食べ物にせよ、

 

安心の前に安全第一

 

が何よりも大切で必要な大原則です!

しかし、昨今では、

 

「安心」だけを強調して「安全」の明確な根拠は示されない

 

という事例が多発しています!

「何をか言わんや」は考えて下さい、、、

 

 

【 出航を後押しした!?事情 】

天候の回復の兆しも見られない中、午後3時に貨物と車両の積み込みを始めろとの命令が、社長から出されます。

出航するか否かの最終決定権者は船長でありながら、社長の意に反する事の出来ない社員は、何としてでも出航するように代理船長を説得していました。

しかし、午後6時30分の出航予定時刻も過ぎ、未だに濃霧の状況が続いていたので、乗客には午後11時の天候を見て出航か否かを判断するとアナウンスされました。

すると、学校は生徒への影響も考慮し、修学旅行の中止を検討し始めました。

 

それがすぐに社長に伝えられ、社長は売り上げが減ると困るからの一点張りで、午後7時26分に生徒を含めた乗客を船に乗せ始めました。

そして、既に現場では全ての貨物と車両の積み込むを急ぐようにと命令が出されていた上に、午後11時の出航予定だったのが2時間も早い出航に変更された事で、急ピッチで準備せざるを得なくなりました。

こうして、午後9時に安全優先ではなく「利益優先」の出航が決定されました、、、

 

 

ところで、「急いては事をし損じる」という言葉があります。

何かのプロジェクトを進める場合でも、事前に全てのリスクを想定し、回避案を設けるのは難しい面があるのも事実です。

これは、私達の生き方でも同様です。

故に、

 

私達に求められている事があるとすれば・・・

それは自分の出来る範囲内での最善を尽くす事

 

と伝えています。

そして、何が最善???を考える際に大切で必要になるのが、

 

最も問われるのは真の動機!!!

 

になります!