ジョー:
『 (アリソンが)僕に腹を立ててるようだが、なぜだか、さっぱり分からない。 』
アリソン:
『 分からない? 娘にドラッグをやったことがあるかと聞かれて、何と答えた? 』
ジョー:
『 “ 一度もない ”だ、確かに、そう言った。 電気椅子はどこ? 』
アリソン:
『 ウソつき! 』
ジョー:
『 確かに、でも仕方ないだろ。 あの子は8歳だぞ。 僕らが若かったころの話を理解できると思うか? 80年代が、どんな時代だったか分かるとでも? まだ子どもだぞ。 』
アリソン:
『 でも見えるの! ウソか本当か、あの子には分かるのよ! 』
ジョー:
『 僕が吸ってるところを見たのか、頭の中で? 否定したんだろ? 』
アリソン:
『 まさか! 私は自分が見たものを、いつも母に否定されて育ったの! 娘に、あんな思いは・・・ 』
ジョー:
『 これは僕と、あの子の問題だ! それで何と? 』
アリソン:
『 こう言ったわ。 “ たとえ吸ったとしても、それはきっと大昔のことで、ウソをついたのは恥じてるから ”と。 』
ジョー:
『 恥じてる? 』
アリソン:
『 誇りに思う? 』
ジョー:
『 別に自慢する気はないが、だからといって恥とは思わない。 』
アリソン:
『 悪いけど、じっくり考えてる暇はなかったの! 』
ジョー:
『 僕は薬物中毒で、恥知らずというわけか!? 』
アリソン:
『 ウソをつくからよ! 』
ジョー:
『 僕ばかり批判するけど、君なら、どう答えた? 君だって苦い過去がある。 』
アリソン:
『 もちろんよ。 でも私なら“ 人は皆、過ちを犯すものだ ”と言うわ。 “ それによって学び成長する。 でも親は子どもに同じ過ちを犯してほしくない ”と。 』
ジョー:
『 (皮肉を込めて)実に感動的だ! でも8歳の子の真剣な眼差しを前に、同じことが言えるかな? いや! 返事はいらない! この次、ドラッグやセックスやタトゥーのことを霊感娘たちに聞かれたら、君に答えてもらう。 (ここも皮肉で)楽しみだね! 』
アリソン:
『 ソファで寝たら? 』
霊感うんぬんはともかく、皆さんがアリソンやジョーの立場であったとしたら、どんな対応をするでしょうか???
〖 プッシュ警部の善意 〗
翌日、昨日の夕食のお礼に今度はプッシュ警部が手料理を振る舞う為に、再びアリソンの家を訪れてきます。
その夕食の準備をしている所にブリジットが居合わせますが、ブリジットは「食欲がないの。 ウソつきのパパを持ったせいよ」とプッシュ警部に話します。
そこでプッシュ警部はブリジットを椅子に座らせ話し始めます!