【 民主主義でも同じ可能性 】
では、番組の紹介はここで終了ですが、一点、
民主主義でも、《 少数派の大きな(時に威圧的な)声 》で独裁が誕生する余地(可能性)は充分にある!!!
というのが事実です!
また、極論とは言え《 法律 》面でも、例えば殺人罪は残したとしても、「犯罪被害者(遺族も含めた)の復讐に限っては合法」との法律が可決されれば、この場合には殺人は合法と化します、、、

そして、同じような実験は、《 二度と繰り返される 》事はないかもしれません。
また、《 どちらの 》実験結果が正しくて間違っているかも、《 この先には 》検証しようがないでしょう。
仮に、似たような実験が行われても、《 全く違う過程と結果 》が出る可能性もあります。
ちなみに、実験の「時代背景や善し悪し」はともかく、「(例えば、実験の舞台となる刑務所がある国の)文化や風習の違い」も考慮する必要性もあるものの、「人権侵害」は全くの別問題です!!!
【 他にもあった心理学実験 】
ちなみに、《 過去の他の 》社会心理学実験もあります。
1961年には、電気ショックを与えたフリをして、与えられた人は閉鎖的な状況では権威者に服従し、非人道的な行為を行う事を証明した「ミルグラム実験」。
1968年には、小学生のクラスの生徒を目の色で差別し(青い目の人が優秀で、茶色の目の人は劣ると教え込む)、子ども達の言動にどのような影響が出るかを調べた、「青い目茶色い目差別実験」もありました。

では、「 黄金時代の怪奇文学! 名作の秘密に迫る ~ドラキュラ!タイム・マシン!ジキルとハイド!~ 」に進みます!!!
【 作者が反論するジキルとハイド 】
『 ジキルとハイド 』を読んだ事がなくても、聞いた事がある人は多いでしょう(笑)
この作品が描かれたのは、19世紀後半です。
この頃の大英帝国(イギリス)は、栄華を誇ったヴィクトリア朝後期の一方で、同時に環境破壊や(経済)格差が激しい《 社会不安が増大 》していた頃でした。
そして、「勤勉・禁欲・貞淑」を求めるのが道徳的な《 理想 》とされていました。
しかし、一方で欲望を貪(むさぼ)る《 現実 》も《 同時進行中 》でした、、、

原作者は、ロバート・ルイス・スティーブンソン氏です。
1886年に発表され、正式名は『 ジーキル博士とハイド氏の奇妙な事件 』(原作者がスコットランド出身なので、発音はジーキルと表記されます)です。
そして、いわゆる《 二重人格や二心同体 》の代名詞になった物語です、、、
物語の発端は、《 善人 》の医者のジーキルが、《 人間の悪の部分 》を分離する薬を開発した事です。
そして、薬を飲むと悪人ハイドとなり、殺人を犯す《 善悪の葛藤 》の見方もされます。
また、女性連続殺人事件の物語(当時の演劇で、そのように演じられていた影響の為)というイメージも、強く残っています。
しかし、スティーブンソンは、そのような見方は《 全くの間違いだ 》!!!と、次の通り反論していました、、、
スティーブンソン:
『 善のジーキル博士と悪のハイド氏の葛藤の物語ではない! 悪はジーキルにある。 偽善者のジーキルがハイドという野獣を解放したのだ。 』

【 意外と知られていない!?ジキルとハイドの関係 】
確かに、ハイドは少女を蹴飛ばすなど、様々な悪行を重ねます。
しかし、
ハイドは、ジーキルから多額のお金を渡され・・・
ジーキルの屋敷への出入りも自由で・・・
ジーキル名義の小切手を自由に使えて・・・
更に、ジーキルの遺産相続の受取人・・・
になっていました。
ちなみに、何故、ハイドがこのような行動(立場)を取る事が出来たのかは、後に判明します、、、
そして、ある日、ハイドは国会議員を撲殺し、《 姿を消して 》しまいます、、、

それから数ヶ月後、ハイドはジーキルの部屋で毒を飲み、自殺した姿を発見されます。
しかし、部屋に残されていたのは、ジーキルの手紙でした。
手紙には、
「ハイドは薬の作用でジーキル(自分)から分かれた人格である」
と書かれていました。
実は、このジーキルが書いた手紙の内容こそ、スティーブンソンが物語に込めたテーマでした、、、