群衆心理(群集心理)が向かう先には:前半 ~理性からの協力と感情で群れる事の違い~

ちなみに最近の事ですが、ある専門家(某有名国立大学の教授)がワクチン接種の《 旗振り役 》である厚生労働省(の担当者等)に対し、厚生労働省(の職員)ではワクチン接種率が10%程ではないのか!?と問いただした所、調査をしていないので回答を差し控える、、、との《 口を噤(つぐ)んでいる 》映像を私も見ました。
勿論、その後に厚生労働省は事実ではないとの回答をしている模様でもあり、事実がどうであるかは全くの不明ですが、厚生労働省の職員の方々も個人情報という観点からもわざわざ公表する必要性(公表するように迫る事も含め)もない事でしょう。
ただ、《 自分に嘘は付けない 》との視点と、繰り返しになりますが《 真の動機がどこにあるのか 》との視点からは、、、真実はどこかに存在しております、、、

そして、冒頭のコメントでもそうですが、2022年11月26日の第435回目のTOPICS『 思考と言葉と文字の関係 ~人間と動植物でも同じ!?~ 』では、

 

感情が伴う言葉を縮め過ぎると・・・

他人の気持ちが推し量れなくなる・・・

行間が読めなくなる(思考の幅や奥行きが狭められる)・・・

 

と既にお伝えしております、、、

話を戻しますが、ル・ボンが考える群衆の主な特徴とは以下のものです。

 

① 衝動的で、動揺しやすく、昂奮(こうふん)しやすい
② 暗示を受けやすく、物事を軽々しく信ずる性質
③ 感情が誇張的で、単純であること
④ 偏狭さと横暴さと保守的傾向
⑤ 群衆の徳性(=連帯)

 

農民への負担軽減や男子普通選挙を訴え、フランス革命の中心人物でもあった革命家のマクシミリアン・ロベスピエール(1758~1794年)という人物がいましたが、群衆は彼の事をまるで宗教の教祖であるかのように担ぎ上げ、そこに留まらず次第に群衆は彼を神と崇める者まで増えていきました。
しかし彼は次々と自らの(政)敵を処刑していくに連れ反感も買い出し、最終的には自らも処刑されてしまいます。
すると群衆は《 手の平返し 》のように、途端に彼に悪のレッテルを貼り、彼の存在すら忘れ去っていきました。

 

そこで群衆が《 新たに目を付けた 》のがナポレオン・ボナパルトでした。
しかし、彼も皇帝に即位すると豪華な宮殿に住み出したり、奴隷制を復活させるなどで、当初の革命の精神とは《 真逆 》の姿勢や行動になっていきます、、、

が、しかし、群衆はナポレオンのこのような実像から《 目を背け続けて 》いきました、、、

ル・ボン:
『 群衆は、弱い権力には常に反抗しようとしているが、強い権力の前では卑屈に屈服する。
  あまりにも無意識に支配され、従って幾百年にも及んで受けつがれてきた影響をあまりにも受けているために、極度に保守的な態度を示さざるを得ないのである。 』

 

ところで、保守的との言葉も出ておりましたが、これも《 当時と現代(現在) 》では意味合いも変わって来ています。
これに気づく為に活用出来るのが《 温故知新 》になります。

そして、ここでのル・ボンが指し占めている群衆の姿を創り上げた要因としては、2022年11月19日の第434回目のTOPICS『 3つの落とし穴にご注意を! ~自己憐憫・共依存・責任転嫁~ 』というテーマにおける、

 

自己憐憫・共依存・責任転嫁

 

に如実に現れております。

そして現在、何が何でもマイナンバーカードを普及させようと、ポイント付与などの政策が推し進められております。
馬を水辺に連れて行く事は出来るが、馬に水を飲ませる事は出来ない 》との言葉があります。
また《 馬にニンジンをぶら下げる 》との言葉も。