では、話を戻しますが、先の田川 氏などの支援者が国連等にも訴え続け、2005年には国連人権委員会によるウトロ地区の視察も実現し状況が動いていきます。
その一つに韓国で募金運動が広がり、韓国の国会が約3億6千万円の支援を可決しました。
この支援金により住民はウトロ地区の土地の一部を買い取り、その箇所に移転する目処がついていきました。
そして、このような状況になって《 初めて 》日本の行政も動き出し、その土地の上に宇治市が公営住宅を建設する事などで不法占拠状態が解消されていきました。
このような《 経緯 》を目の当たりにして来た田川 氏は《 ウトロは日本社会全体の問題 》であると指摘し、
田川 氏:
『 私は本当に日本人として情けないなぁと思ったのは、長いことウトロは地域にっとても、行政にとっても、厄介な存在、なかなか触りたがらない。
でも、話し合ってみたら、来てみたらよかったのに、誰もそれをしなかった。
それは情けなかったです。 』
では、ここでも視点の一つです。
私自身は勉強不足でもありながら歴史問題に詳しい訳ではありません。
韓国との間には従軍慰安婦や徴用工(強制連行)などの人権に関わる問題が山積みです。
また、一方の韓国側においても1965年に締結された日韓基本条約の扱いであったり、あるいは先の従軍慰安婦の方々に少しでも償いをする為に、2015年の日韓合意に基づき設立された「和解・癒やし財団」も2019年に解散されました。
そして、私は《 一側面 》だけから見て、どちらが良い悪いなどについて言及している訳では全くありません。
ところで、このTOPICSでは次の事を幾度もお伝えしております。
それが、
コミュニケーションで最もトラブルになりがちになるのが・・・
意見の相違などでは無く・・・
「お互い」にコミュニケーションを避けている「隙間」から生じる・・・
と。
先の田川 氏の『 厄介な存在、なかなか触りたがらない。 でも、話し合ってみたら、来てみたらよかったのに、誰もそれをしなかった。 』の《 一言 》にそれが《 現れて(体現されて) 》おります。
つまり、
《 行動 》が欠けている
とも言えます。
先程は原発問題にも触れましたが、福島沖に汚染水を放出する事に対し漁業関係者等は断固として反対しております。
そして、
「丁寧」な説明というのは・・・
何度も(同じ言葉を)「繰り返す」事とは違う!
という事です。
勿論、科学的な知見というのも必要で大切なものであるのは論を待ちませんが、
(最新の)科学ですら・・・
「その先」に起こり得る事は・・・
誰にも分からない・・・
というのが事実であり真実です。
、、、私がお伝えしておりますのは《 この先 》ではなく《 その先 》です、、、
そして、この趣旨は全てが明らかにならないと何も《 行動 》に移せないという意味ではありません。
それが、これもTOPICSで繰り返しお伝えしております、
出来る範囲内での最善を尽くすのが大切!
という視点ですが、ここに先程の『 「お互い」にコミュニケーションを避けている「隙間」 』を「繋げて」そして「重ねて」みますと、
もはや現在では「お互い」ではなく・・・
「一方」のみが自らに都合の良い意見や見解などを押しつけ・・・
理由や丁寧な説明をする事を避け続けている・・・
ここに《 気づく 》必要がありますが、そのポイントが先程の『 「丁寧」な説明というのは・・・何度も(同じ言葉を)「繰り返す」事とは違う! 』になります。
そして、避け続けている理由には、必ず別の「真の動機」が存在しています、、、